「見る」「見られる」だけで関係性を深め物語を成立させる手腕に驚く。写真が発明される前の時代においての絵のもつ役割の重要性。
同性愛という単語を持ち出すと矮小化しそうなぐらい二人の関係性が綺麗に描かれ…
2人の女性が愛し合い、互いを知りながら絵を描いていく。画家という一瞬を残していく仕事でマリアンヌが描く絵が1枚目より違う気がして、2枚目の方が重みがあって官能的な雰囲気を感じてしまう。
男性がほぼ出…
絵を描く人間にしかない目があると思う 別に大層なものは持ってないけど、肌が光を吸い込む仕草だったり、影のやわらかさや奥行き、その先にある対象の所作。所作というのはそのひとをとてもよく表すように思いま…
>>続きを読む美しい女性たちが
凛として互いを探り合い、
打ち解けて少女のような無邪気な笑顔で
笑い合う…なんて素晴らしい瞬間を描いた作品なんだと溜息が出る。
目線と息遣いにまでこだわりを感じる
セリーヌシアマの…
最初に屋敷に来たびしょ濡れのマリアンヌが一人で大きなチーズとパンを取り出してナイフで食べ、それを見つけた使用人のソフィにも「悪い?」みたいな態度で、そしたらソフィはワインを用意して――という場面の映…
>>続きを読む振り向かない愛
冒頭からピアノ・レッスンのオマージュを感じつつ、映像はトリュフォーの、恋のエチュードに近い美しさを感じる。
相手を見つめ、見つめ返される時に散る火花。蝋燭、暖炉、焚火、はじめは種火だ…
(c) Lilies Films.