鉄道運転士であるイリヤは、ある日バスを轢いてしまうが…。
運転士をしていると、避けて通る事はできない事、それは故意にではなく人を巻き込んで死なせてしまうという事だ。
そんな重い作品でありながら、…
息子のために人を轢かせる、というあらすじに惹かれて鑑賞した初のセルビア映画。レトロな雰囲気が漂うどこかユーモラスな映画だった。
まず、鉄道運転士イリヤの人を轢き殺した人数を語るシーンから始まる衝撃…
設定されている時代が分からず、出てくる地名も殆ど知らないところばかり。突拍子ないように思えてもストーリーにはちゃんとリアル感がある。
イリヤとシーマ、二人を取り巻く人々の繋がり方がクールで優しく、か…
このレビューはネタバレを含みます
血の繋がりのない父と子の物語。父の背中を追いかけて子は鉄道運転士を志す。感動作っぽいが、仕事の大変さを「轢く」で表現していて「轢く」が物語の重要な鍵になっている。ゆえにブラックなおかしさを含んだ余韻…
>>続きを読む鉄道という公共機関を運転するという姿勢が、日本とはずいぶん違うなあと思いました(笑)。信号が故障してもかまわず走ったり、知り合いに運転させるとか日本じゃありえないでしょ!
でもそれはどっちが良いとか…
生と、死と、愛と。
直視するには重すぎる現実をブラックユーモアたっぷりに描く人間ドラマ。
それがどんなことであれ温かい笑いに変えるのは勇気と敬意がいることだ。
戦争にしても市井の人々の生活にして…
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