ハニーボーイの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「ハニーボーイ」に投稿された感想・評価

Tomokito

Tomokitoの感想・評価

3.0
完成度の高い、シャイア・ラブーフの自己セラピー映画。質のいい演出と演技力の高さで最後までしっかり観られる。

音楽がシガーロス感あって、監督がMV撮ってたりするからそのつながりかなと思ったらヨンシーの相方のアレックスが担当してた。
FKAツイッグスが出てたり、MV出身らしさが所々に光る。
akarin

akarinの感想・評価

3.7
アメリカにて。
ノアくんがかっこいいので勝ち。
そして、私はルーカスヘッジズ推しです!!!
どど丼

どど丼の感想・評価

3.7
父がくれた価値ある物は「痛み」だけ——

家計を支える人気子役・オーティスと、彼を思いながらも歪んだ愛情をぶつける父親・ジェームズ。青年期になって逮捕されたオーティスは、PTSDに苦しみながら、過去のトラウマを振り返って行く。

オーティスのモデルはシャイア・ラブーフで、おそらく8割方実話ベースの自伝映画。シャイアの(良くも悪くも)常人と少し離れた部分は、こうした苦労や葛藤から来ているのだと認識。歪んだ愛情は家系を通しても受け継がれるという悲しいジレンマ。

ノア・ジュプの演技と存在感が普通の子役の域を逸脱してる。何ということか、本作軽いラブシーンまであります。彼自身はちゃんと愛を受けて育っているのか心配になってくる。
john

johnの感想・評価

3.7
PTSD映画と一言で言って観てしまえば、それまでになってしまうが、
主演自らの伝記作品となれば深みは底無しに増す。親父かこんなんで、2人でモーテル暮らしで、自分が子役で稼いでいるのに愛を与えてもらえない。でもその親父自身も親父の親父が同様でと考えると家族映画になっていく。
エンドロールで完成する映画。
JT

JTの感想・評価

5.0
種は開花するために自己破壊を行う
人は成長するために必要な苦痛を伴う
過去の記憶と憎悪が満ちて愛が零れた

2020 . 18 - 『 Honey Boy 』

アルコール依存症のリハビリ施設でカウンセラーにPTSDを宣告された俳優シャイア・ラブーフの伝記作品
病気の要因は、自分を育てた不完全な父親であった
カウンセリングを通し幼少期を振り返り、自己セラピーのため父親について綴ったものが脚本となり映画に

幼少期のラブーフを『ワンダー 君は太陽』のノア・ジュプが、カウンセリングを受ける現在をルーカス・ヘッジズが演じて、シャイア・ラブーフ自身は自ら乱暴な父親を演じ、理解するべく自分の父親と過去のトラウマに真っ向から向き合った

"父が唯一自分に与えた価値あるものはこの痛みだけ"
父親を考えると優しい姿より怒ってる姿が目に浮かぶ
柔らかな声よりも、怒鳴ってる声が強く頭をめぐる
死ぬほど憎くて昔はよく枕に顔をうずめて叫んでた
誰にも聞こえないようにただベッドを力強く殴ってた
父を100万回は憎んだのに、何よりも嫌だったのは
たった1回の優しさが100万回の憎しみに勝ることだ
痛いほどの冷たさにほんの僅かな温もりが勝ることだ
世界で一番憎い人で、世界で一番嫌いになれない人は
車で夜遅くまで一緒に出かけて、家に帰ってきた時に
後ろで眠る自分を抱き抱えて部屋のベッドに運んだ
それから自分はよく寝たフリをして父親を待ってた
憎んでるのにその温もりを待つ自分も心底嫌だった
父親はいつ自分自身を嫌になり憎んだりしたんだろう
どんな時に叫び、何にその怒りをぶつけてたんだろう
自分が父を憎む時にきっと父も自分自身を憎んでいて
自分の苦しみと同じくらいに父も苦しみを抱えていて
このどうしようもない痛みをずっと恨み続けていた
子供には親が必要で親には子供が必要なのと同様に
私たちに痛みは必要で、その苦痛の先で恨みを捨てる
痛みを分かち、弱さを分かち、認め合い、必要し合う
憎悪に溢れて、記憶を手繰り寄せた時に、涙が零れた
愛が零れて、いまはわかる、なんて愛しくあまい痛み

シャイア・ラブーフは『Fury』での演技が印象に残っていたけど本作ではもう言葉にならないほどよかった。トラウマの父親を演じきった勇気と真摯に向き合う姿勢に心を打たれました。現在15歳のノア・ジュプくんも文句なしに素晴らしい。何といってもルーカス・ヘッジズは個人的に最高潮だと思った。シャイア・ラブーフの特徴をしっかり掴んで、口調や表情を細かく表現して、繊細でいて強烈。そして女監督のアルマ・ハレルが紡ぎ構築させた映像と音楽は宝石のように輝かしい。注目すべき監督の一人になりました。

この作品のような私的な映画はきっと多くの人を救うと思う。

全身全霊で受け止められる私の映画になりました。
amik

amikの感想・評価

3.0
最近多い淡々と進み、淡々と終わる映画。あまり好みではなかったが、子供が受ける親の影響は大きいと改めて認識した。
GreenT

GreenTの感想・評価

3.5
『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』の撮影中に public intoxication、「公共での泥酔」?で逮捕されたシャイア・ラブーフは、主演のザック・ゴッサーゲンくんに「ボクの映画を台無しにしないで!」と怒られて反省したそうなのですが、この逮捕でアル中のリハビリを受けさせられ、カウンセラーに「あなたはPTSDを患っている」と言われたそうです。

映画の中で、主人公のオーティスが、カウンセラーに助けられて自分の過去を振り返るシーンがありますが、あれはシャイア・ラブーフの実体験に基づいていて、そこで思い出される子役時代の記憶も、自伝的なものだそうです。

オーティスの子供時代(12歳)を演じるノア・ジュープが好演でしたね〜。可愛くて人気の子役なのに、ハリウッド(と思われる)撮影スタジオの近くの安いモーテル暮らし。向かいの部屋に住む大家族?の黒人の女性たちは、売春をしているのかなあ。オーティスと仲良くなるシャイな娘は、まだ15、6歳に見える。

青年時代を演じるルーカス・ヘッジズも良かった。この人は真面目で思慮深い青年というタイプキャストにハマった感じがしていましたが、オラオラな感じもできるんだ!とちょっとびっくり。中盤、シャイア・ラブーフが憑依したかと思うような演技だった。

オーティスの父親、ジェームスをシャイア・ラブーフが演じていますが、これも良かった。シャイア・ラブーフは結構演技派だなあと『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』でも思いましたが、こちらは自分の実の父親、自分をPTSDにした父親を演じています。

子役って、ステージ・ママみたいのがいるじゃないですか?自分がスターになりたかった夢を子供で叶える、みたいな。ジェームスもそんな感じで、「ステージ・パパ」なんだけど、撮影スタジオにオーティスを迎えに行かずに遊び呆けていたり、子供に寄生して生きているだけで、面倒は見ない。

でもオーティスは、それでも父親に去られたくない。私だったらとっくに見捨てているところだけど、でも12歳の子供にとっては、どんな親でも「この人がいなくなったら自分はどうなるんだろう?」って不安しかないのだろうなあというところが切ない。人気子役としてスタジオではチヤホヤされているかもしれないけど、生活自体は最底辺で、ファストフードにタバコ、コーヒーって生活。

でも父親のジェームスを演じるシャイア・ラブーフは、父親がアル中で暴力的なのは、自分は有名になれなかった敗者だという羞恥心や、成功している息子に対する嫉妬、酒に逃げることを辞められない罪悪感などが裏にあるんだなあと理解しているように見える。自分も大人になってみて、そういう葛藤が分かったんだろうなあと思う。

元々、カウンセリングの一環として書かされたものを脚本にしたらしいので、シャイア・ラブーフのセラピー映画には違いないんだけど、彼の子供の頃の思いがストレートに伝わってきて良かった。特に、12歳のオーティスが売春婦と思われるシャイな女の子とセックスするのではなく、ただ抱かれて眠りたい、という思い、あれが、オーティスも女の子も両方望んでいることで、子供が親を求めるのは、あれなんだなあ、でもそれを与えられない親がいるんだなあ、でもその親も傷を追っていて、愛情表現の仕方がわからない、みたいな悲哀が伝わってくる。
Koko

Kokoの感想・評価

3.5
詳しい語りは入らず、どちらかというとフラッシュバックをまとめ合わせたような感じ。ストーリー性はちょっと弱いかなと思ったけれど、画がすごく綺麗だったのでお気に入り。
Ranan

Rananの感想・評価

5.0
エンドロールで再び泣いたのは『シンプル・シモン』以来。母と息子を描いたものは何度も出会った気がするけど、父と息子をこんなにじっくり思ったのははじめての経験だった。近いのはティモシーのやつかな?ドランの母息子も鮮明に残る今。
けどこれはたった12歳の子供。しかも、彼の人生は全てこの父親と共にある。タバコも、アルコールも、全部父親からもらったものだ。

悪気がないことで心底憎めなくなるから不器用ってずるい。だから最後の歌もすごくすごく嫌だけど決して嫌いにはなれないし、どこかにある愛おしさを否定できなくさせる。

幼少期の記憶と、現在の交差の仕方がまた良い。ちょっと乱雑だけど人が記憶を振り返る時なんてそんなもんだろう。ほとんど自己セラピーのための映画らしいが、愛する人と心から会話ができない、通じ合えないもどかしさや苦しさを経験するのが自分だけじゃないということに気づくこと、そしてこの作品で再経験してしまうということだけでも価値があるんじゃないかと思う。

お父さん喋るの早すぎ!英語字幕大変すぎる
Aoi

Aoiの感想・評価

3.2
Amazon Prime Video 英語字幕

Wonder(2017)がきっかけで知ったNoah Jupe君がとてもピュアで可愛すぎた
そして演技が上手すぎる
プールに全宙飛び込みしたり、ジャグリングしたりするのも凄かった

ただでさえ愛情表現がない父親にまともに話も聞いてもらえず、ただただ毒親を持って可哀想でならない物語だった

俳優Shiaパーソナルな話が脚本元になっているものの、彼はなぜあそこまで追い込まれたのか1995年と2005年の間の話ももう少し欲しかった
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