【何も与えることができない青年が《何か》を与えるまで】
昨日から、Netflixで『失くした体』が配信されています。本作は、カンヌ国際映画祭批評家週間でグランプリを受賞したことを皮切りに、アヌシー国…
足の向くままに歩けたら。
手指の向くままに綴れたら。
口の向くままに喋れたら。
いったいぜんたい、自分の体はどうなってしまうことか。
感覚は記憶であり、記憶は郷愁であり、郷愁が帰還を促して、帰還…
手の痛みははっきりと想像できるからこそ、サスペンスとして異様に新鮮な体験を得られた。それらの興奮が、インセルの跳躍、つまりはクライマックスの感動的な逸脱に向けて戦略的に導入されている構成で恐ろしい。…
>>続きを読むアヌシークリスタル受賞の本作。劇場では時間が合わずNetflixにて鑑賞。
切断された手首が体を求めて彷徨う描写と、本体であるナウフェルの過去が交差する構成。ナウフェルはその手に掴むはずだった未来の…
失くした体。
鬱屈した心。
蘇る記憶。
着想と構成が独創的。
アニメーションならではの表現がたくさん。
右手の冒険。
(THE BLUE HEARTSの曲、寄生獣、吉良吉影を思い出した)…
首を長くして待ちすぎて金曜日何回Netflixをスクロールしたか...
そんな期待を上回る「手の大冒険」
ズブズブ引き込まれた80分...
手の大冒険ゆえ失くした手じゃなくて体
当たり前すぎて忘れ…
このレビューはネタバレを含みます
切り落とされた右手はその持ち主の思い出をたどるわけだが、まさか最後持ち主に邂逅するとは思わなかった。なぜなら、あの手は持ち主が死んだことを表していると思ったから。ハエは死のメタファーだし。
となる…