夕霧花園のネタバレレビュー・内容・結末

『夕霧花園』に投稿されたネタバレ・内容・結末

背中、地図、タトゥー、謎解き。

ウェルメイドな作風(音楽でもっていく点も含め)だし、謎解きがそう明かされるのか、と驚く点もあるが、謎が残る点も所々に。
ウクライナがこの現状の中、過去の話ではなく生々しく見つめながらの鑑賞。選別、強姦、人は獣になる。2人の悲恋物語。霧の儚さが悲しい。庭園とか入墨(刺青でなく)の外国人の芸術としてのイメージ満載。
妹を殺した「日本人」を愛してしまってボコボコにしながらセックスしてるシーンが良かった
https://umemomoliwu.com/the-garden-of-evening-mists
公式サイトの阿部寛のコメント↓↓

監督から聞いた言葉でもありますが、悪者と善人を単純に描くという良くある戦争映画ではありません。
戦争で傷ついた心をもつ人物たちが愛を通して理解し、許し合うラブストーリーです。そこを皆様にはぜひ観て頂きたいです。

これがもうほぼ全て説明しちゃってるのですが。

戦争は自分は体験していませんし、この話も何処までがフィクションで何処までがノンフィクションなのかも正直分かりません。辛い、ショックなシーンが沢山あります。

ただ、これは戦争を背景に描かれた、ラブストーリー。
そこを心の真ん中に置いて、書きます。

借景
という言葉を初めて聞きました。
日本庭園を作る際、その庭の奥行、つまりその背後にある背景を入れて構成を考える、その事を借景、というそうです。
日本には四季があり、その背景も季節によって変わる。
これってかなりの事に置き換えられる事のように思いました。
この話の中では「時間を借りる」という表現もありましたね。
この2人も、時代背景が違えば、幸せに一緒にいられたでしょう。
でも皮肉にも時代が違えば出会う事も無かった。
一緒にはなれなかったけれど、2人は結ばれた、そしてずっと結ばれていた、言葉ではなく、寄り添うことでもなく、時間が経つことによって、それが分かるように、彼女の背中に、夕霧に、印を残してから去った有朋。その後山中で失踪したとされていますが、いつまでも彼女を思って静かに暮らしていることを願って。

戦争のない、世の中が来る日を願って。
またひとつ好きな映画が増えた。

日本庭園のような孤独と美を感じさせる本作。戦争が終わり、主人公が愛した男は自らと自らの妹が連行された収容所を作る手引きをした日本人庭師だった。その事実を知ったときの彼女の得も言われぬ表情、、最愛の妹を亡くした悲しみと憎しみと、、同時に彼を今も愛さずにはいられない彼女の姿に涙が止まらない。

個人的には有朋がユンリンの妹のアイデアを実現しようと庭園に灯篭を加えるシーン、、ユンリンが「You don’t have to...」と言ったのに対して無言で作業に取り掛かる有朋の姿に「I don’t have to, but I want to」と言っているかのような優しさを感じた。彼もまた本気でユンリンのことを愛していたのだろう。

こういう純文学的な作品、、ミステリーあり、ラブロマンスあり、ヒューマンドラマに政治ドラマありと、ジャンルに囚われない人生をまるまる描いたような作品がもっと作られることを期待したい。自然のように混沌とした世の中だからこそ、制御し、ひとつの秩序として世の中を切り取ることこそ、今の映画界に求められているのかもしれない、、
 先が無いことは分かっていた、悲しみ苦しみが癒えないのも分かっていた、信じるまでに長い時が要ることも分かっていた。
 人の気持ちと自然の景色は絶えずうつろい、それぞれの終わりを迎えるまで記憶は交錯する。
 一方が余白を残し、もう一方がその意味を見いだす。どちらかが私でどちらかが貴方。

 舞台はマレーシア。あまり観たことがない作風で新鮮に感じました。
 日本軍の乱暴野蛮な行為、その描き方が観ていてとても辛い、それとは対照的に山の淡い緑、深い緑が苦しみを一時忘れるほど美しいです。
 阿部寛さん、魅せてくれました。日本人が話す英語でしたが、戦争が終わっても国に帰らない日本人庭師役なので問題なし(英語圏の方が観たら違うかも)。抑えが効いていてヒロインとも上手く共演していました。
 造園、借景、刺青、埋蔵金、はじめは?なんで?な場面も最後は愛の証として束ねられていく、なかなか良かったです。

(HPより)
 日本ではあまり語られることのない第二次世界大戦におけるマレーシアの歴史と共に、一組の男女の切ない恋が紐解かれていく。物語は亡き妹の夢である日本庭園造りに挑んだヒロイン・ユンリンと日本人庭師・中村が出会ったことで動き出す。キャメロンハイランドの美しい景色を舞台に、日本軍による占領という主従関係にあったマレーシアと日本という国の因縁を超えて惹かれあう二人だが…。戦中の1940年代、戦後の1950年代、1980年代からなる三つの時間軸を通して描かれる

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