グッド・ワイフの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

上映館(9館)

グッド・ワイフ2018年製作の映画)

Las niñas bien/The Good Girls

上映日:2020年07月10日

製作国:

上映時間:100分

あらすじ

「グッド・ワイフ」に投稿された感想・評価

8637

8637の感想・評価

2.2
スクリーンの奥で、誰かが手を叩いて笑っているようなBGM。膨大な金の前で更なる夢を求めている大人に対して子供の感情は純粋だが、案外心の底で嘲笑ってるのかもしれない。

そして大人の方も、自分に自信がないから何かを買って、空気にでも威張ってるのかも。ソフィアは確かに終始最低な女だった。それは周りの同調圧力もあるかもしれないが。人間関係の怖さをじろじろと観ることができたラストシーンだった。

予告とストーリー構成が違ってて、個人的には本編は少しずれてるなぁ、と思ったが内緒で。
🇲🇽メキシコ映画。
事前情報全く入れず鑑賞。
雰囲気からして、女性エンパワータイプのモノかと思っていたが、ちょっと違った。

鏡に映る主人公の姿を多用する演出は印象的だが、国情、慣習もよくわからなかったし、時代背景もよくわからず、???ってところが多すぎて入り込めなかった。もっと下調べしてから見ればよかった〜

ちょっと残念!
kei188

kei188の感想・評価

1.4
退屈と闘う100分間。

舞台は1982年のメキシコ。政府がアメリカの銀行から借り入れた債務が膨大な量となり、返済が滞り、利払いの返済ができない、と宣言。ペソの価値が瞬く間に下がり、ハイパーインフレとなり、市民生活にも大きな影響がでました。そんな史実も全く知りませんでした。

当時の上流階級であったマダムの悲哀。豪勢な家に暮らし、ぜいたくな生活を送っていた家族。国の経済状況が一転して悪化します。人気のいなくなったデパートに行けば、クレジットカードは使えないし、振り出した小切手は不当たりをおこしてしまいます。
セレブ友達の中には、旦那が自殺する人も出始める。

主人公のおばさんの家も差し押さえを食らってしまうし、セレブ友達が主催する子供の誕生日パーティーでは、おばさんの子供たちは貧乏と揶揄されてしまうまでになってしまいます。

そんなお話しなんですが、転落人生まっしぐらというわけではないです。クレジットカードの事件、小切手の事件、差し押さえ等々のさまざまイベントが、ゆっくりかつポツ、ポツって感じで起こります。おばさんはあーって感じでやり過ごすだけで、夫婦間の関係がドラスティックにギスギスするわけでもなく。唯一ギスギスしていたのは、ご近所に引っ越してきた、バツイチ再婚マダム。このマダム完全な玉の輿状態で、成り上がり。この成り上がりマダムがお気に召さないようです、おばさん。

わーっと、何かが起こるわけでもないし、何かが起こっても、騒ぎが大きくなったり、家庭内や外との関係がドラマチックに動くわけでもない。なので、観ていてとても退屈。淡々とセレブライフが続いていきます。どう、オチをつけるのか?と考えている間にラスト。

ラストもよくわかりませんでした。豪勢な車は手放したのか、おばさん夫婦。おんぼろの大衆車に乗って、レストランへ。いけ好けない、成り上がり玉の輿夫婦とのレストランでの食事。あのシーンだけは全く理解できず。なんで、ワンワン、なの?。バカにしているのはわかるんだけど、うーん、なんだあれは?
煮え切らずになんじゃこれは?で終わってしまいました。
おばさん夫婦も子供たちのどこまで転落したのかもわからず。

ラストシーンまでが退屈で、はぐらかされた感じで終わってしまいました。集中して、いや真剣に観ることを放棄させられたような気がして、残念でした。

2020年劇場ー73本目
rico

ricoの感想・評価

-
破産するセレブのはなしだけど、最後までさほど落ちぶれなくてガッカリした。
tanzi

tanziの感想・評価

3.6
1982年のメキシコの経済危機で、破産の憂き目に遭うアッパークラスの妻の話。

鑑賞後、資料を見るとハイソな女達のマウンティングの取り合い、みたいに書いてあって「えっ!」と驚いた。そこ売りにしちゃったのか…

誤解を恐れずに書くと、これは韓国映画『はちどり』と同じ。

絶対女性監督と思ったらそうだった。

例えば自分とは全く違う世界に生きるクズなマフィアを魅力的に描いた映画って皆好きじゃん。

それと同じで、ある種嫌な女の話だって共感を呼んでもいいけど、男の人には描けないんですよね。

これはそこを丁寧に淡々と映画にしてある。

アイロニーに満ちてはいるけど、登場する女達への嫌悪や悪意はない。

80年代のファッションや匂いも最高にイカしてます。気に入った。
 1982年、メキシコの経済危機、高級住宅街で煌びやかな〝マウンティング合戦〟を繰り広げていた妻たちの足元に亀裂が走る−−−−というプロットだから、風刺を効かせたコミカルな映画と思いきや、ひたすらとり澄ましていたヒロインの人生が内側からひび割れ、崩れていく様を徹頭徹尾、シリアスに描く。

 幕開けはヒロインの豪華な誕生パーティ。ニューヨークから取り寄せたドレス、夫からのプレゼントは新しい車、メインの料理はかみ切れるように念入りに叩かせたタコetcと有閑マダムたちの間でも一頭抜けて君臨する演出に抜かりはなかった。が、同時に冒頭からヒロインがフリオ・イグレシアスとの見果てぬロマンスを未だに夢見ているという虚ろさが暗示され、背景に流れるサウンドはひたひたと暗雲が押し寄せていることを告げる。

 実業家の夫は、一代で財をなした父の会社を受け継いだのだが(つまりお坊ちゃま)、事業の実質的な経営を任せていた叔父は経済危機でネを上げて引退してしまう。「メキシコ人の子どもとは遊ばないでね」と(メキシコ人であるにもかかわらず!)サマー・キャンプに送り出した3人の子どもたちが戻ってくる頃には、クレジットカードが使えなくなり、小切手は不渡りになり、ぽつねんとラジコン・カーを走らせていた夫はガレージの柱に盛大に自家用車をぶつけ、高級テニスクラブに集っていた〝ママ友〟たちもよそよそしくなり・・・・・・。

 しかし、ヒロインは現実を否認しようとする。表向きはなにげないふりをし、けれども実際には必死になって。このあたりの演技も描写も非常に巧い。ついには夫とのあいだにも、実は結婚当初から深淵がぽっかりと口を開いていたことも明らかになるのだが。
 
 私はソフィア・コッポラ監督『マリー・アントワネット』(2006)を連想した。フランス人形(古いなぁ@_@;)さながらのリボンとフリルのドレスや砂糖菓子さながらのセットに魅了されながらも、観客はヒロインのマリー・アントワネットが如何なる運命を辿るかを想わずにはいられない。その贅沢三昧ぶりに目を瞠りながらも、まさしくそれが彼女の末路につながっていることを想わずにはいられない。同じくこの作品においてもヒロインのゴージャスな日々が描かれるほど、それが砂上の楼閣であることを観客は知っている。

 監督も、メキシコのアカデミー賞主演女優賞を受賞した女優さんも、観る女性たちにこのヒロインのようになりたいと思って欲しくはないのだと語っている(@トロント国際映画祭)。

 本作にも「女は誰でもお姫様を夢見てる」というセリフがあり、スペイン語の原題は「よい子の女のコたち」とでもいうニュアンスか。つまりはヒロインたちは立派にマダムと呼ばれる年齢でありながら、夫たる家父長の庇護のもとにあり、自らの権利を持たない未成年者にも等しい。

 いやはや、女の子たちに刷り込まれる〝お姫様願望〟を解体していくには、ここまでシリアスに手の込んだ物語が創られる必要があるのだ。
豪華で美しく、刹那的。
お金がなくても生活は変えられない。
観ながらこんな優雅な生活してるわけじゃないけど明日は我が身って思ってしまった。無駄遣いに気をつけなくちゃ。
YUKI

YUKIの感想・評価

3.3
メキシコの上流階級って全員スペイン人なん?レベルに奥様集団の中にはひとりもザ・メキシコ人的な人おらんかった。子供にメキシコ人と遊ぶなって言ってたしそうなんかな。

メキシコシティでルイスバラガンの建築物見に行ったときにあったような高級住宅そのんまやった。
女同士のマウンティング怖すぎやし、カードとまったり小切手不渡りなったりしていくのはこっちまで胃がキリキリしたわ。
あ

あの感想・評価

3.5
配給 ミモザフィルムズ

(最初少し寝ました すみません)

女の人って集団になると本当に何を思っているか・何を考えているのかがわからなくて恐ろしい 女だからというわけではなくその人の人間性かもしれないけど 同性を敵視する部分が少なからずあるのだろうなと思っていて
表面上の付き合いだけで 口に出して言うことのいくつかは本心ではなく 裏では当事者のいないところで悪口や噂話をしたり そういう女の集団の汚い部分が本当に無理(集団行動がすきではない理由はそういう点もある
(男ばかりだとどういうかんじになるのかな?

あんなハイソサエティまでは流石にないけれど
どこへ行った 何を買った 彼氏いる・いない 結婚している・いない 子供いる・いない でマウントとろうとする女をいままで散々見てきたので ああこういう奴いるよな〜〜ゲロ〜〜となりながら観ていた

冒頭でMAX美しくて綺麗な姿を見せておき 白と真逆の真っ黒ないかにも不穏!な蝶を挟み込むセンスよ!
白の服(純白に見える=形だけだけど)を360度鏡で見せるも それは全て鏡の姿なので 彼女の生活の今後を暗示しているようにも見えた
蝶を取るのに脱ぎ捨てられた黒のグッチのパンプス これだけは死守と言わんばかりにいつも持っている黒のシャネルのチェーンバッグ 彼女の様子を表すような小物使いもわかりやすくて良かった
テニスのときにみんながFILAの服を着ていたのも没個性で面白い
あんなに着飾っているのに カスカスになったクリームを必死で使っている様は無理をしている様子がとてもわかって痛い

80sなので肩パッドがキーとなるのが面白くて 赤のドレスにプラスでつけていた肩パッドは 別の服で落ちていくときには自ら外して捨てていく
彼女のステータスの象徴のようになっていたのが印象的
赤って着ると強くいられるような気もするので 彼女が必死に自分を保つ色として赤を選んだのは最高だった

カードが使えないと断られるシーンで 白のドレスに白の帽子 目元だけが真っ黒なのが必死に着飾っていても落ちていく様子を表しているようで良い

マウント云々よりも落ちていく様子や女の醜いところを描いていく様が面白かった
葬儀で心配しているフリをしつつも どこで帰るのか相談している姿は恐ろしい
とりあえず形だけで来ているのがもう、、(もうそんなんだったら行くなよと言いたい)
友達と会話していて怒りで震えるのとかすごくリアル

構図がどれもかっこよくて 色の使い方もとても考えられて作られていた
含みのあるラストも良いと思う

ただ全体的にゆったりとしたテンポ感なのがしんどかった
メキシコの人も苦労している部分があるんだな

お金を一度持つとその生活に慣れてしまって落としていくのが大変なんだろうなと恐ろしい光景を見せられた作品だった
『グッド・ワイフ』(原題:Las niñas bien/洋題:The Good Girls)
現在劇場にて公開中。
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人々は絶えず社会的・経済的地位を手に入れるために這い上がろうとする。
それは今も今変わらない。
ただそれと同時に、欲望にキリがない事を知る現代の僕たちは「あるものだけで十分ではないか」と時に考えたりする。
この相反する感情に一喜一憂する僕たちは、彼女たちから見れば滑稽で、負け犬としか見なされない。
けど、僕たちは彼女たちこそ何もないことを知っている。
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“良い子=Good Girl”でいること。
そして、“良い妻であること=グッド・ワイフ”でいること。
それが上流階級の女性が女性に求めること。
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皮肉なことにそれが“女性の未来(女性の社会進出)”を、“自分自身の可能性”を潰している事に本人は気付いていない。
日本でもこれは変わらない。
この映画は、そんな上流階級の女性の見栄やプライドのマウンティングを鮮やかに皮肉っている。
まさにこれは女性監督だからこそ、同性(女性)の嫌な面を容赦なく僕たちに魅せつけている。
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是非劇場でチェックしてみてください。