エースの錠の
持ち味である不敵さ
を前面に出した
清順美学の萌芽を
見せる傑作
ハードボイルドアクション!
「野獣の青春」
野獣死すべしの大薮春彦原作「人狩り」を鈴木清順が映画化した日活ハードボ…
『殺しの烙印』ほどではないのですが、鈴木清順監督のアヴァンギャルドな表現志向はこの『野獣の青春』でもうかがい知れます。
小林昭二演じる悪役の屋敷の周りが赤茶けた火山地帯でガスを噴き出していると…
殺された親友の仇を取るため
両者ヤクザに潜入し、敵対組織と
同士討ちを狙うため画策するという内容は
まんま黒澤明の「用心棒」だが、
ラストにかけての大どんでん返しを
しっかりと用意している部分はポイ…
比べてどうこう言いたいわけでも無いが、中平康の凡庸なプログラムピクチャーを見た後で鈴木清順の表現なんかに触れてしまうと、その世界観の異常性が普段より激烈に神経へと伝わってきて危うく脳ミソがドープしそ…
>>続きを読む大藪春彦原作『人狩り』を池田一朗と山崎忠昭が脚色、鈴木清順が監督したサスペンス映画。脚本づくりにあたって、「原作からは、1行たりとも使わないこと」と確認し合ったという。だから、おかしなキャラがうまれ…
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