ショック・ドゥ・フューチャーの作品情報・感想・評価 - 5ページ目

「ショック・ドゥ・フューチャー」に投稿された感想・評価

pier

pierの感想・評価

3.2
1970年代後半、単純なCM曲ひとつ制作できずにいた1人の女性ミュージシャンが、エレクトロミュージックに出会い虜になる。
胸の躍るような音楽と、コックピットのような機材。
ただ、ほぼ密室劇で物語としては印象に残らない。
美人とシンセというフェチズム

これ総額いくらすんだという機材の壁と、それに向かい、作曲を通して自分に向かうフランス美女

評価したい点は、美女の功罪について描かれている点だ

彼女がこの部屋に住むまでに、自身の容姿がプラスに作用してきたのは周りの人物との関係からしても想像に難くない

実際、彼女が稼ぎを得ているマッサージ屋であっても、そこにはうす〜くセクシャルを商材としている自覚が彼女にもあるだろう

ただ、扱いとして"その枠"として見られてしまうことによる憤りも確かにあるのだ

ほとんどワンルームで完結し、描かれる要素も多くはないが、フランス特有の手触りで若き創作の苦悩を見せてくれる良い作品だった。

あとディガーのじいさんカッケェ
あまりにオタク向けすぎてわろた
the perfect kiss filmとかいう雑魚そうな社名が最初にクレジットされてるのも最高
Joel

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4.4
時代の入れ替わりと音楽とか性差の文化の考え方の違いが綺麗に描かれてた。これから時代がこの文化に追いつくんだろうなっていう感じ。
音楽の幅もめっちゃ広がった、最高
ShinMakita

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2.0
1970年代後半。パリのアパートメントの一室で、アナが曲作りに没頭する。部屋全体を占める大きなシンセ、シーケンサー、リズムマシン。彼女はまだ世間に認知されていない電子音楽の作曲家。でも、依頼されたCM曲は完成せず、プロデューサーは前払いしたギャラを返せとカンカンだ。そんなとき、そのCM曲の女性歌手がバラシになったとは知らず部屋にやってきてしまう。彼女と意気投合したアナは、試しに作った曲に彼女の声を乗せてみるのだが…


「ショック・ドゥ・フューチャー」

以下、ネタバレ・ドゥ・フューチャー。


➖➖➖➖

若い女の子が朝起きて曲を作って、夜のホームパーティで披露する。たったこれだけのスジなんだけど、「フランス人」「女性」「電子音楽」という枷が旧来の価値観と争うさまをしっかり見せて、青春映画としてちゃんと成立している素晴らしい作品。英語歌詞だからと蔑まれ、女だから仕事ができないと決め付けられ、電子音楽なんか雑音としか捉えられない耳の持ち主には相手にされない。うーむ、ツライね…頑張れアナちゃん、得意のマッサージと白パンツで挽回だ!と応援してしまいました。

さて、電子音楽電子音楽と間抜けに繰り返しておりますが、私ゃ音楽の素養・知識がないものだから、アナが傾倒する音楽ジャンルがわかりません、テクノなのかハウスなのかディスコなのか…違いがわかんないよ(笑)。
というわけで、「シンセを最大活用した耳障りの良い音楽」という勝手な定義で〈テクノポップ〉と呼ばせてもらうと、確かにアナちゃんの曲はすんなり耳に馴染んで素直にカッコイイと言いたくなりますな。音楽知識ゼロでも、ジジイ世代の日本人はテクノポップの洗礼を受けているんですよ。YMOで。

映画音楽的に、テクノポップの挿入歌とテクノサウンドトラックを作った第一人者といえば、ジョルジオ・モロダー以外にいないでしょう。モロダーといえば思い出深く、初めて手に入れた洋楽LPが「メトロポリス」でして、その次が「スカーフェイス」のサントラLPでございました。今やトップガンのベルリンもフラッシュダンスのテーマもダサい曲認定でしょうが、スカーフェイスのインスト曲は低音の不気味な響きが最高で、モロダーのテクノサウンドじゃなければ絶対ダメなイメージです。このモロダーのパクリというかヨーロッパ版というか、そんな存在のセローンの代表曲「super nature」がこの映画のド頭でフィーチャーされてるということで、やはり俺との親和性は高いなと思った次第。

さらに余談…TVドラマで初めてテクノサウンドをモノにしたのはヤン・ハマーだと思うのは俺だけでしょうか。マイアミ・バイスですよ。局の意向を無視して、マイケル・マンの鶴の一声で起用が決まったハマーさん、自室で1人で、あの素晴らしいテーマと劇伴を作っていたとは驚異的ですよね。


…てなわけで、全くの門外漢でもきちんとノレるテクノサウンド。これを劇場で浴びるように聴ける本作は、やはり観る価値ありの一本と言えるでしょう。オススメです。あ、あとホドロフスキーの孫、超可愛い❤️
ほこう

ほこうの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

音楽がよかったので、映画館で聴けてよかった

音が重なるって無条件に興奮するので
徐々に音が重なっていって厚みが出ていくのはそりゃあ癖にささる
前に友達と、音の振動に心はどうしても動かされてしまう気がするねって話をしたのを思い出した

アナがハミングを入れた時がよかった
歌手の女の子と曲作りしてる所が楽しくて、この2人もっと見たかった
最後の、赤服女ミュージシャンの曲が格好良かった

フランス映画を見ると、いつも説明が足りないように感じるけど、
他の映画が説明しすぎで、私は説明を求めすぎているのかもしれないし

音楽が好みだったのでよしとした
転ぶ回数より起き上がる回数の方が大事だ。ってか。
オープニング最高でした。
新しい時代や新しい音楽ってこんな感じで生まれていくんだなー。
アレハンドロ・ホドロフスキーの孫美人だなー。
『ヌーヴェル・バーグ』聴き直そうかなー。
スロッピング・グリッスルかっこいいなー。

このレビューはネタバレを含みます

CMのプロデューサーとアナがばちばちにやり合ってる時のセリフ
「これは人生の現実を全て語っている。よく聞け」とロック系(?)のレコードを流し始めた時にアナが「現実を知りたければ新聞を読めば良いじゃない。声ダサいよ」って言ったの痺れた

ロックに取り憑かれた魔法使いみたいなじじいに永遠と垂れごと流されちゃあ言い合いたくなるのわかるな〜〜〜〜〜〜〜

まだ聞いたことない新しい音楽を作れるんじゃないかって機材や音楽を一緒に作る仲間ができた時のワクワク感はもう誰にも負けない無敵!!の気持ちで譲らない、譲りたくないの
でもその無敵感は本当に一瞬で作り続けるのが1番難しいから、やっとできた曲を誰かに否定されたらそりゃ泣いちゃうよな

ストーリーとしては読めちゃう展開だからつまんないって思うかもだけど映画館で大音量であの音を聴く、誰かの1日を覗く気分で見るのが1番良い気がする


にしても、タバコみんな吸いすぎ。私か。
krewksy

krewksyの感想・評価

3.8
ロックやパンクの時代が終わり、ディスコからニューウェイブが登場する過程がわかりやすい。
内容は兎も角、好きな音楽がかかるだけで楽しい映画。特にポストパンク。
めちゃくちゃイケてるおじいさんが、いいの見つけたんだよと次々レコードを紹介していくシーンが良い、羨ましい、、suicideかかって主人公が気持ち悪いって言ってたけれど。。
あとはスペースエイジインテリアがどタイプ。
アレハンドロ・ホドロフスキーの孫は美しかったです。
前半は作曲シーンが多くて機材とかいっぱい出てきてめちゃくちゃ面白かった。
後半のパーティーのシーンはつまらなさ過ぎてやばかった。
石野卓球のコメントのまんまです。

でも、映画館で結構がっつり音楽聞くっていうのが今まであまり無かったので、それがあったのも良かった。

途中でレコードマニアのジジイが当時の現行のニューウェーブを紹介する下りがあるんですが、Suicideだけダサいみたいな扱いだったのが興味深かった。アンビエントみたいなのも流れてて、誰だったのか気になる。

マッサージのシーンもあって嬉しかったです。

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