映画内映画と映画自体が溶解していく入れ子構造が興味深い作品だった。映画を撮ること自体を映画にした作品だが、物語が進むごとに映画内映画とこの映画自体の境界が取れていく。
自分の家族という非常にプライベ…
「男用と女用しかないから」
昨今マイノリティに対して「それ相応の配慮をしてほしいならば、まずはお前らがマジョリティ側へ配慮しろ!」といった声が大きい。これに関しては、どちらサイドにも目に余る振るまい…
このレビューはネタバレを含みます
『Underground アンダーグラウンド』公開記念 ー記憶と光が反射するー
《小田香特集2025》②
*短編『あの優しさへ』併映
*上映後、小田香監督のティーチインあり
自分のカミングアウトの…
上映後、小田監督トークショー。メタ。メタメタ。作中作。フィクション性が生まれることが必要だった。最後に母親が涙を流すシーン以外は再構成。イラスト。ドキュメンタリーも演出。フィクションもドキュメンタリ…
>>続きを読むドキュメンタリー・フィクションが一堂に会する映画は大体面白いな。どこからフィクションでどこからがドキュメンタリーなのか境界線が曖昧になる感覚が好き。初めて観た小田香作品がこれで良かった気がする。この…
>>続きを読む実際の母をして涙を流させる虚実の戯れの残酷さには、たしかに戸惑いを感じざるをえない。しかしその迷いは誰よりも小田本人を引き裂いていたことが、「あの優しさへ」で律儀に告白されるのだから、その将来の自省…
>>続きを読む監督QAがあっても見終わった直後には何も出てこない。みんな反応がよくて感心する
帰り道に思ったのは「家族が話す台詞は監督独りで書いた?それとも家族との共同執筆?」ということ
作品の最後に出てくる…
監督自身がレズビアンであることを家族にカミングアウトする、そのときを自身と家族に演じてもらって再現するというとんでもない構造の映画。家族にカミングアウトしたのは事実であって、映画に映ってるのはその事…
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