当事者に本人役を演じさせてフィクションを撮るさまをドキュメンタリーとして撮る。当時の思い、ドキュメンタリーとして再構築していくときの監督と演者の思い、それを経たうえでの思い、さまざまな鑑賞者の思いな…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
この作品を作るのに、どれだけ考えたのだろうか。
私には想像もつかない世界が、切実に描かれていた。映画でかっちが生きる世界は、監督が生きてきた現実。映画の中で起きることが、現実世界のどこかで起こってい…
自分のなかで、ドキュメンタリー映画を解釈するうえでの可能性がひろがった感覚がある。小田香が周囲に同性愛者であることを伝えていく過程がフィクションとしてはっきりとした説明のないままに再構築されていくな…
>>続きを読む自分がレズビアンであることを家族に告白するドキュメンタリー
上記の情報だけで本編を鑑賞したら、確かにその通りの内容ではあるのだが全然違う内容で驚いた。
自分がレズビアンであることを家族に告白した映…
『ノイズが言うには』
このタイトルの意味を考え、知った時に、心が震えた。
カメラの持つ暴力性を自覚している創作者が好きだ。というよりも信頼できる。
個人的にこの作品は単体ではなく、アンサー的作…
なんて残酷な映画なのだろうと思った。カメラで撮ることの恐ろしさを確かめるように入れ子構造となっている本作は(作中で「卒業制作」と言われているとおり)、小田香が映画監督になるためにみずからに課した通…
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