果てしなき情熱の作品情報・感想・評価・動画配信

「果てしなき情熱」に投稿された感想・評価

ryusan

ryusanの感想・評価

3.8
戦後の人々がまだ貧しい中、音楽家と彼を支える女性の半生を描く。
才能はあるが人生にマイナス思考で好きなことも勇気をもって出来ない男。そんな情けない男ゆえに周りの女性の母性本能をくすぐる。しかし彼には心に思う人が別に居た。音楽に込めた彼女への思い、それがヒット曲となって自分を苦しめ、それを知らない献身的な妻に対する罪の呵責がさらに彼を苦しめる。
片思い、失業、家族関係、二人の男女の愛にいろいろな事情を絡めてただの恋愛映画で終わらない。
終わりの顔と曲がよかった

服部良一の歌をキャバレーで歌うスタアたち、笠置シヅ子、山口淑子などが見れるのがとてもいい。
が、辛気臭いつまらん男の話だった。
あんな人がブギウギみたいな明るい曲作れると思えん…

笠置シヅ子はいつ見ても笠置シヅ子でいいなぁ
服部良一の自伝映画だが、クレームがあったのか全面的に自伝になってないらしい。でも服部メロディーオンパレードで当時の人は、嬉しかっただろう。でも話は、昔あった女性を想い、好きになってくれる女性につれなく、女性は、一途に愛するという暗い暗い映画。
歌以外は見どころなしでした。どうしようもないクズ男がめそめそしながら女性にひどいことする話です。なんですかね、これ。笠置シヅ子は根が明るい元気な女性を演じ、ブギウギ娘熱唱して最高でした。
油屋

油屋の感想・評価

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ストーリーはいまいちだが、古き良き歌が全編を彩る。
舞台はキャバレー、李香蘭と淡谷のり子がステージ歌手として素晴らしい歌声を一曲ずつ披露しているが、これはおまけ。むしろサブの役柄でコミカルな演技をする笠木シズ子の歌と演技が素晴らしい。強烈なインパクトで主役を食ってしまっている。
三四郎

三四郎の感想・評価

2.5
哀れ、男の、いや芸術家のエゴイズム映画。芸術家は訳がわからない。一人で苦しんで一人で絶望して一人で…孤独だなぁ。悩ましい映画はその解決せず回り続ける悩みと同じように円環構造で描くのがいいのだと感じた。
「湖畔の宿」が名も知らぬ憧れの女性の思い出…この令嬢、どう考えても高峰三枝子をイメージして描かれたとしか思えない。

『三百六十五夜』もそうだが、やはり市川崑監督のあの舞台的演出は苦手だなぁ。映画に、見るからにお芝居らしい「演技」は必要なのかしら…ハリウッド映画など欧米人がダイナミックに演じるのは全く不自然に思わないが、日本人にキャメラに向かって身振り手振りの激しい演技をさせるのは無理があって合わないといつも興ざめしてしまう。ただ一人笠置シヅ子はおかしくない、彼女の演技は不思議なことに見ていられる。

堀雄二が駅でタバコを吸い煙が浮遊する、その後ろを通り抜ける憧れの人折原啓子。煙草を捨てた先に彼女を認め言葉を交わす、という演出は好きだなぁ。

そして月丘姉妹、当然だが顔似てる。月丘千秋がどんどんやつれていくのが可哀想で可哀想で…。それと同時に、男に尽くして尽くしてという姿が哀れで残酷で見ていられない。この映画の脚本家は女性を理想化しすぎたさぞかしエゴイスティックな男だろうと思いきや、和田十夏だった笑 『浮雲』にしても原作者林芙美子だし、女性の方がこういうジメジメしたまとわりついてくるような古風な女性を描くのが好きなのかもしれない…。
yoichiro

yoichiroの感想・評価

2.8
12月4日 DVDで鑑賞
元々は市川崑が服部良一の伝記映画を撮ろうとしたが色々あって断念し、その歌をモチーフにして、服部を思わせる作曲家の物語となった作品。そのせいか、作曲家が終始荒んでいる理由(日本の敗戦らしい)がよくわからないまま、話が進んで行く。笠置シズ子が主人公の幼馴染みで、秘めた想いを抱きながらも報われないことも承知の上でそれでも陰日なたに尽くすという美味しい役どころで登場し、大いにキャラ立ちを見せている。劇中で歌う「セコハン娘」という歌も傑作。
新東宝の特撮を担当していた天羽四郎によると思われる、街並がなんとも「ウルトラQ」のようで懐かしい感じがした。そして、山口淑子、淡谷のり子など当時の人気歌手が登場して歌うのも貴重な映像。
市川崑と和田夏十のコンビですらこんなつまらない映画を作れるのか、と言わんばかりの大失敗作。
dailyfroth

dailyfrothの感想・評価

2.5
冒頭の畳みかけるような映像のモダニズムから李香蘭の歌う蘇州夜曲への一連は最高だったけどその後は身勝手な男と辛気くさい女による知らんがな系のメロドラマに終始していてこの男が作ったという体で要所要所で笠置シヅ子や淡谷のり子などによって歌われる服部良一メロディの素晴らしさだけが救いだった。
俺もこいつを殴っていいか。「こういう絵が撮りたいんだ!」という情熱がひしめいているのが救い。
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