1968年の東大紛争のニュース映像を挟み、東大入試中止に将来をどうすべきかと悩む日比谷高校三年生の庄司薫君の日常を描いた作品。
愛犬の死、思いがけぬ怪我、性への渇望、将来の自分の在り方、エリート街…
芥川賞を受賞した庄司薫の原作を1年後に映画化。監督は『日本沈没』『八甲田山』で有名な森谷司郎が担当している。
従来の正統が崩れたために、異端としての小説家の道を自ら絶ったという同級生の独白が面白か…
大学闘争の最中のアプレーゲルな時代の中で、東大ブランドを捨てきれずに進学すらもやめてしまった童貞男子の妄想とか、取り巻く環境とか。
まぁ、60年代の若者って難しいこと考えてるし、難しい=かっこいい…