丁寧に作り込まれた映像と音によって自分の記憶まで掘り起こされるようだった。タイヤに足をかけて軽トラの荷台にのぼる感覚なんて今まで忘れていた。みんな遠いところへ行きたい。行かなきゃいけない。遠い場所を…
>>続きを読む主人公ジヌ(カン・キル)は幼い姪ソルと北部辺境の牧場で暮らしていたが、そこに恋人ヒョンミン(ホン・ギョン)がやって来て同棲生活が始まる。そんな時、ジヌの双子の妹でソルの母親が娘を取り戻しに来て…
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田舎と都会、環境が変わっても、人は結局自分自身の中で悩み、苦しむものなのかもしれない。
この映画は、静寂とともに語られる物語。BGMがほとんどなく、生活音や自然の音が強調されることで、ジヌや周りの人…
このレビューはネタバレを含みます
最後の🐏の出産を見つめるジヌ
何を思っていたのか
こんな世界に生まれてきた羊を通して、自分自身に対する憐れみ、もしくは運命の残酷さ?
もしくは生命力?
羊が生まれてすぐふらふらになりならも立った姿…
どこか羊のような2人
'これ以上人がいない場所はない'
というような田舎でも
平穏に暮らすことはできなかった
冬の田舎・牧場の風景など
映像の美しさも印象的だった
ホンギョンが登場した瞬間、
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このレビューはネタバレを含みます
近くでは息が詰まって暮らせないから、本当に遠い所に行けば心穏やかに暮らせるのだろうか。
できるだけ人を避けて生きれば自分らしく生きられるのだろうか。
ジヌの心の葛藤や自分らしく生きたいと足掻く気持ち…
異性愛者が圧倒的多数を占める人間社会。その中で、同性愛者がいかに苦しみもがいているかを、抑えた描写と演技を通じて静かに語りかけてくる良作です。
舞台は韓国。中年男性のジヌは人目を避けるように、…