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「突破口!」に投稿された感想・評価

監督はドン・シーゲル。分かります!ダーティ・ハリーの監督です!


面白い!
少額をいただく銀行強盗でよかったのに。どういうワケか超大金をいただくことになっちゃって。モチロンそれはヤバいダーティなお金である訳で。そしたら当然、ヤバい人たちに追われることになる訳で。そしたら逃げなくてはいけない訳で。せっかくの超大金も失いたくない訳で。ワケがありあり。


「用心しないからだ」
やらかした相棒に対して、ウォルター・マッソーは、そう言い放つ。そう言い放つ彼は、じゃあ、どこまで用心しているのだろう。それは観ながら、計り知るしかない。「サブウェイ・パニック」では、地下鉄ジャック犯を追い詰めた彼は、今作においては、銀行をジャックした側だ。冷静で冷徹で知的で、でも熱くて、面白い。不思議な人。きっと遠くまで見通せる人。どのあたりまで見通して、どのあたりまで計画していたのか。観る側はそれを、観終わったあとも考えて、反復することになる。
「ダーティ・ハリー」で殺人鬼スコーピオンを演じたアンドリュー・ロビンソンがどう動くのかも、スコーピオンを知っているとなおのこと、ハラハラする。


様々な仕掛けや会話が、あとから効いてくる。70年代の映画って、面白い!乾いたような、さっぱりしているような、そして、そのなかにある、味わい深さ。ウォルター・マッソーが度々口に放り込んだガムは、きっと噛めば噛むほど味が出て、もしそれが風船ガムだったとしたら、空を宙返りできるくらいにふくらむのかもしれない。

このレビューはネタバレを含みます

https://umemomoliwu.com/charley-varrick
Gierck

Gierckの感想・評価

4.8
73年ドン・シーゲル監督。
よくある銀行強盗からの逃亡劇なのだか、そもそもなぜウォルター・マッソーが銀行強盗したのか、大金が銀行にあることを知っていたのか、どういう仲間なのか、なぜこれ程切れ者なのかなど、様々な疑問に一切答えることなく、ひたすら仕事をこなすウォルター・マッソーと、同様に謎の多いジョー・ドン・ベイカーをカメラが追いかけており、確かにそれに答えたところで面白くなるわけではないのであるが、さすがにラストの車とプロペラ飛行機との追いかけっこなど、ツッコミどころは多い。
janrobot21

janrobot21の感想・評価

4.5
ドン・シーゲルの銀行強盗の逃避行を描く隠れた名作。

元祖男くさい映画監督と言えば、レオーネ、アルドリッチと数多くいますが、シーゲルもその人。

しかもウォルター・マッソー主演で誰がこの映画に金出すねんって突っ込みたくなるくらい、おっさんしか出てこない映画。

だが、これが面白い。
最初のうちに妻も死に、ギャングと警察から追われる主人公が何をしても生き残ろうとする姿が描かれます。
ウォルター・マッソーも『サブウェイパニック』の時にしつこく厳しく犯人を追い詰める刑事を演じていましたが、こういう役もこのほっぺた膨らんでるおじさんはできるんですね。

こういう犯罪映画は大好物。
知名度があまりないですが、シーゲルで言ったら有名な『アルカトラズからの脱出』より好きな作品です。
oVERSON

oVERSONの感想・評価

4.8
悪事に手を染めて生き残りたいなら、この覚悟と抜かりなさが絶対必要。『悪の法則』に通じる掟。
2020-438
えす

えすの感想・評価

3.3
冒頭、銀行強盗のシークエンスから余りに軽やかで驚いた。全く無駄が無くベッドに入るのも一瞬。あんなチェイスシーンありかよ!
70年代アメリカ映画の良さを改めて感じる。
仲間と田舎銀行を襲うのだが予想外の大金を手にする。そのお金はマフィアの洗浄金だったため警察より恐ろしいマフィアに追われるが、危機に直面する度にチャーリーの頭脳が冴えわたり突破口を見つける。チャーリーは飄々としているのだが動きはあざとい。正直言えば一番敵に回したくないタイプ。「イーストウッドには見えない」と言うネタもありニヤリとさせられる
単純な銀行強盗で終わるはずが、実は盗んで来たお金が。。。というストーリー。

シンプルな犯罪映画かと思いきや、キャラクターの数が意外に多く、予想もしない展開も多かったです。

主人公の近所のばあちゃんは面白かったし、襲われた銀行の支店長が可哀想だったり、脇役にも印象的なキャラクターがいました。



ドン・シーゲル監督の映画の中でも、あまり知名度が高くないのが残念。

「隠れた名作」という言葉が似合う映画です。
 冒頭で主人公たちが銀行強盗する時に被ってるマスクが『ダークナイト』のジョーカー一味のマスクに似てる。
 あと、思わず「うぉっ!」と声が出てしまった車とのチェイスで飛行機がひっくり返るシーンも『ダークナイト』のトラック宙返りのシーンを彷彿させるし、ノーランは本作を意識してたのだろうか?
 
 奥さんの死体にキスをした直後に火薬を撒いたり、殺された仲間の死体に「用心せんからだ」と言い放ったりと、ドライなウォルター・マッソーに痺れる。
 
 爆弾を買う描写があるのでそれが後に用いられるのは想像できたが、予想の斜め上を行くクライマックス。
 あの爆発に、敵との決着、主人公の過去の清算、そしておそらく「仲間の仇討ち」というほんの少しの情がサラッと集約されていて唸るしかない。
方眼

方眼の感想・評価

4.7
1973年”Charley Varrick”。音楽ラロ・シフリン。抑えた演技のウォルター・マッソー、細かいところまで演出の目が行き届いている。冒頭の銀行前の車のショット、ミラーに写る子供と、運転席の二人、近づく警官の緊張感。強盗後の銀行も、しっかり長々登場するのも珍しく面白い。憎憎しいアンディ・ロビンソン、もっと憎憎しいジョー・ドン・ベイカー。使う道具立て、しっかり準備し、観客と追っ手も惑わすミスリード、これは名作。
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