主人公である自称小説家のニートが、旅先で様々な人間達と関わり合っていくロードムービー。
主人公に嫌気がさしたのニートの母親は、自分の店を売って手切れ金代わりに売った金の半分を息子に渡し「作家には逃げ…
映画の本質とは関係ないんだけど主人公が書いていた文章の内容の「善意と無慈悲の共存」って言葉がすごく印象的だった。一見善意に見えるようなことでも、深層を辿ると無慈悲からきていたりすることって意外とある…
>>続きを読む■敗戦国の憂鬱〜■
(ヴィム・ヴェンダース監督「ロードムービー3部作」の第2作)
かなりの「抑うつ感」が漂う作品で、ちょっとのれなかったな〜💦
1977年の作品ですけど、当時の西ドイツ…
まだ子どもらしさが感じられるナスターシャ・キンスキーとファスビンダー作品とは違った雰囲気のハンナ・シグラが同時に見られる、というのが、とても貴重な材料だったと思うが、何もしゃべらないナスターシャ・キ…
>>続きを読む■ビルドゥングス・ロマンのパロディ
『教養主義の没落』という新書があるが、こうした事態は先進国共通だったようだ。本作のストーリーは、主人公の名前からも明白なように、ドイツのビルドゥングスロマンの伝…
仲間が1人ずつ増えていき、1人ずつ離れていく、孤独の解釈を拡げていく作品であった。
主人公を取り巻く環境やキャラクターがどこか実存感がなく、タイプの異なる負のニュアンスに動きを与えたものではないかと…
© Wim Wenders Stiftung 2015