愛したはずの夫はまったくの別人でした、の引きが強すぎる。ある男を調査する弁護士の城戸が、ある男が「夫」になる過程を理解できてしまう境遇を持ち合わせているのも巧い。当人は全くそんなつもりない、むしろ褒…
>>続きを読む宿命や血脈、今を真っ当に生きても付きまとう影。映画内でそれらは、あまりにも重い十字架として描かれている。
過労により自死を選んだ人に向けられて発される「仕事がしんどいなら辞めればよかったのに」や、…
この世にたまたま生まれたある男。
言葉で定義付けることは、ある種その何もないものを何かにすることができる。
だが、一方何もなかったものを何かとしてしまう。
今私たちが生きている世界は先人達が作っ…
戸籍交換の話。
人殺しの父親に似てくる自分を傷付けて、他人になりたいという思いはとてもわかった。
最後の3年9ヶ月があって本当に救われたと思う。
だからこの話の本質の部分は理解したつもりだし、良いと…
変えられない出身や戸籍。それに付き纏う忘れたい過去や出来事、周りからの冷たい視線。
それらに耐えきれず違う誰かになる。いわゆる戸籍交換の話だ。
ただのミステリーだと思っていたが、社会問題そして、戸籍…
「ある男」製作委員会