まともに食らってしまい膝から崩れ落ちた。
作中でも登場する戯曲『ロング・グッドバイ』(テネシー・ウィリアムズ作)がネット上にあったので読んでみた。
戯曲の構成に則った現在と過去の交錯、それ自体は見せ方>>続きを読む
理屈抜きに努力しろ、成功を掴みたければ。
というメッセージを受け取った。
ただその努力も所属事務所が正しい方向へ舵を取っているからこそ。
ドメスティックには広がっていけない韓国特有のエンターテイメント>>続きを読む
BUMP OF CHICKEN『Gravity』が主題歌というのもあって観に行ったが、挿入歌として『リボン』がサプライズ的に中盤のクライマックスシーンで使われていたのがまんまと印象に残ってしまった。>>続きを読む
ダニーは不安障害からの救いを求めて恋人であるクリスチャンに依存し続けていた。
彼女がホルガ村のコミュニティに抵抗しつつも徐々に引き込まれていく様子は宗教の性質から言って当然の成り行きだ。
全編を通し>>続きを読む
初見で既に粗筋と大体の絵面を知っているという状態の映画はかなり稀だと思う。
なぜなら小説原作でもなくアニメ特有の映画オリジナルストーリーでもなく漫画本編の物語の一部分の映画化だから。
こんなこと今まで>>続きを読む
自意識を傷つけられた思い込みからくる明らかな悪意を推進力に、炎上を狙った告発がものすごく拡散されていった一方でしでかした事への後悔と贖罪と善性からくる行動は同じ発信者でもそれほど広まらなかったのはソー>>続きを読む
2018年3月1日、どの映画館の何番の劇場で観たかまで覚えている。
それくらい自分の目には鮮烈に映る作品だった。
『ブラックパンサー』が何を描いていたか。
初の黒人の正統派ヒーロー。
黒人の王。
も>>続きを読む
普通に眩しい。
咲坂伊緒、三木孝浩、浜辺美波の名前が並んでいる時点で既に自分の中での評価が高いのは決定していた。
が、そのハードルも悠々と越えてくる内容。
高校生が主役で春~冬にかけての季節の流れを描>>続きを読む
ミステリー作家ハーランの家族がババアからガキまでクソばっかで笑ってしまった。
ライアン・ジョンソン監督も勧善懲悪を意識したのかしてないのか、その家族をコケにしまくる。
彼にとってはあの人物が唯一の心の>>続きを読む
何が差別で何が差別してないことになるのか、普段からそういうことに気を付けながら生きているのに全くできていない自分に戸惑う。
それはつまり偏見によって起こりうるものだが、常日頃社会の一員として生活してい>>続きを読む
池田エライザファンなので良かった、何故なら池田エライザファンなので。
何が言いたいかというと池田エライザファン以外には意味のない作品ということ。
マンガのキャラクター臭がキツい割にそれが原作ファンに向>>続きを読む
東京で大学生以外の二十歳なんてツラいだけだろう。
思わず主語のデカい毒づき方をしてしまったがこの映画には確かに夢を見ること、そして社会で生きることの空虚さをどこか感じる。
自分に空いた穴を埋めるように>>続きを読む
あんまり面白くなかったです。
山崎賢人はマンガ原作の主人公を演じることに疲弊していると思う。
あといい加減サビ前からサビにつながるタイミングでエンドクレジットに移行する編集やめてほしい。ダサいので。
業種は違えどエンジニアの端くれとしてフェラーリの精神に心から敬服する。
企業理念に基づく行動を双方の重役がしているのは間違いないがそれと門外漢が耐久レースの場まで横槍を入れてくることは切り離すべきだと>>続きを読む
お金がかかってる割には安っぽい映像と演出とカット割の多重債務。
脇役ではないもう1人の主人公が出てくるまでが冗長でグダる。
100分以内という上映時間は良いけど、じゃあ暇になるシーンなんて1ミリも入れ>>続きを読む
民家をリノベーションしたであろうアンティーク感漂う花屋「mellow」、シャツとオーバーオールの上にジャケットを着る店主・夏目誠一。
そのセンスの良さに冒頭から鼻息が荒くなってしまった。
小さなブーケ>>続きを読む
酒ドラッグ女、つまり10代の夏。
夏の夜の夢がハリケーンで根こそぎ持ってかれる話。
身を滅ぼすほどの誘惑に惹かれるシャラメの演技はもはや彼のシグネチャーと言っていいのかも。
A24作品ではあるけどそれ>>続きを読む
家のTVで声を上げて笑いながら観た。
現代の悪意に晒されざるをえない社会と人を映しながらもハートフルに描かれているところが琴線に触れる。
青春映画ながら10代だけに向けて作られていないのも良い。
ま>>続きを読む
このやり方であれば永遠にトリロジーを作っていけるとは思う。
ただ、自分にとっては「それだけ」の作品だった。
このシークエル・トリロジーがスター・ウォーズ・サーガに与える意味は物凄く薄い。
エピソードⅥ>>続きを読む
もちろん楽しく観たのだが今回のジョンが対決することになるニンジャ集団のエキゾチックジャパン的ノイズが邪魔だった。
日本となるとニンジャ、スシ、カタナというステレオタイプを見事に踏襲して全く新鮮さもなく>>続きを読む
『あの花』『ここさけ』に続く超平和バスターズ作品であり秩父三部作と位置づけられた『空青』。
前2作と違うのは高校生が主人公でありながらそのストーリーは歳を重ねた大人同士の関係性を描くところだ。
その丁>>続きを読む
地球から離れるほどに意識は自分の内へと向かっていく表現。
ブラッド・ピットの抑制の効いた演技が素晴らしくて瞳の動き一つで彼の心理状態が分かってしまう。
感情的になることを諦めた主人公が、徐々に自分の内>>続きを読む
京都アニメーション出身の方がキャラクターデザインを担当していて、それが一目で分かるくらい京アニ感があってエモい気持ちになってしまった。
東宝作品らしく『君の名は。』以降のラインで作られたのは疑いの余地>>続きを読む
中田秀夫監督の作品は好きなものもあるけどホラーから離れる雇われ仕事となると忌々しい作品が出来上がる。
ただ本作はその類ではなく、ホラーテイストもありつつミステリーとしての面白さがあった。
自分の場合は>>続きを読む
クエンティン・タランティーノの映画愛もここに来て究極形を迎えたというか、ついに彼の育ったLAはハリウッドの街を舞台にするところまで来た。
こうなると彼がかねてから明言している「10作品で長編映画監督を>>続きを読む
レーガン政権から数えて4代に渡って自由競争の名の下、富裕層への減税を促進してきたアメリカは、その間に国民の経済格差が大幅に開いたと聞く。
そのレーガン2期目の中で行われたのが劇中に出てくる「ハンズ・ア>>続きを読む
どことなく数々のジブリ作品を想起させるカットにテンションが上がる。
陽菜が意図せずとも自分の身体を売って稼いでいるのは都市部の未成年の貧困を描いてるように見えたし、主人公たちが嬉々として食べているもの>>続きを読む
観る前は邦題のダサさに突っ込まずにはいられなかった。
ただスクリーンで起こっていることは「コンボ」だったし、ラストのボス戦は間違いなく「コンビネーション」の戦いだった。
この映画、ドウェイン・ジョンソ>>続きを読む
曲の力が強い。
歌ありなしに関わらず『ライオン・キング』は名曲揃いで、映画館で聴ける喜びはとても大きかった。
動物が歌い踊る様は実写表現(正確には「実写」では無いので「超実写」という表現がされている)>>続きを読む
本作の終盤、トニー・スタークが生前に家族と仲間たちに向けて残したホログラムメッセージにどうしても感化されてしまう。
ヒーローたちが家族のもとに帰っていくシーンにモノローグとして乗せられるその語りは、劇>>続きを読む
冒頭、無人と化した町のスーパーマーケットで音をたてずに物資を調達する一家のシーンだけでこの映画を好きになってしまった。
アバンタイトルのショッキングな出来事、その後のシーンでも、登場人物たちが置かれて>>続きを読む
前妻との息子ニックをいつも気にかけ、愛し見守り続けてきたデヴィッド。
自分とは繋がりのないデヴィッドの現在の妻カレンを受け入れ、その子供たちの善き兄であろうとするニック。
幼いころに本当の母と離れて暮>>続きを読む
MCU版スパイダーマンの2作目。『エンドゲーム』のセラピー映画としての役割を期待していたが、それ以上に楽しんでしまった。
サノス軍との死闘の勝利と引き換えにトニー・スターク/アイアンマンを失った世界で>>続きを読む
「幸せになりたいっスね」
「うるせえバーカ!」
に象徴されるように、人を好きな想いの前に幸福かどうかなんて関係ないのかもしれない。
特に主人公テルコは行き切っている。
普通って言葉はあまり使いたくない>>続きを読む
夏の北イタリアの避暑地。その街並みのなんと美しいこと。
1980年代のイタリアといえば「鉛の時代」だ。各地で相次ぐテロや政治的大スキャンダルにより国中が不安定な状況だったが、そんな喧騒とはまるで無関係>>続きを読む
「少女から女への変化」といえば全然新しく聞こえないが、思春期の変化への戸惑い、とりわけそれが自分が自分でなくなってしまう恐怖を伴うものであったらどうか。
『ブルー・マインド』ではそうした意図せず起こ>>続きを読む