くうさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

くう

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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.3

東宝試写室。
観賞後感のドンヨリが半端ない。沖野はこのあとどうなってしまうのか。確かにこうなっても良かったのかも知れないけれどもこれでは検察官でいる意味なんてない。モンモンと考える。

お洒落な演出と
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.2

今回も人間は相変わらず馬鹿で自分勝手で欲深い。

パークは前回すでに潰れているので、今回はその後始末(?)編。まぁこうなるんだろうなと思う通りに物語は進むが、進撃の巨獣さんからの逃走劇にはハラハラドキ
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人狼ゲーム インフェルノ(2018年製作の映画)

3.2

シリーズ最高峰なんじゃないですかね!(全部見たわけじゃないけど(笑))

ほぼワンシチュエーションの閉じ込められた空間で起こる命がけゲーム。みんなギャーギャー騒いでいてウッさいんだけど緊迫感伝わる。武
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ゲッベルスと私(2016年製作の映画)

3.5

岩波ホール。

ナチスの宣伝大臣であったゲッベルスの秘書をしていたポムゼルへのインタビューにホロコースト映像を交えたドキュメント作品。

113分のほとんどは103歳であるポムゼルさんのアップで構成さ
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金メダル男(2016年製作の映画)

3.0

劇場で観そびれて、CSチャンネルNECO初見。

この男は一体何をしたいのか……と思いつつも、本当に本当に真っ直ぐ頑張っているので微笑ましく見守るしかない(笑)

馬鹿馬鹿しくも、ウッチャンらしい温か
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パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

3.1

便秘が解消する物語だ(間違ってはいない)。

ウチの近くの劇場は時代劇だとお年寄りのお客さんがたくさん入るんだけど、大丈夫ーー?皆さんついて行ったかなーー!!笑い所を期待するとたぶん寝落ちる。

「真
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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦下、あのダンケルクの戦いで動員された民間船を題材に映画を作る人たちの物語。

軍から命令されて辛い苦しい暗い…という方向では無く、与えられた状況やムチャブリの中、自分のお仕事を遂行してい
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弁護人(2013年製作の映画)

3.1

久々に『タクシー運転手』でソン・ガンホさんを見て、『密偵』をDVDで見て…からの自分的ガンホ祭り第3弾(笑)

別にソン・ガンホさんが制作しているわけではないのに、始まりはいつも明るく楽しく小ズルいお
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.8

劇場で予告を見た限りでは、熱い男たちの友情と仕事への情熱が凄いぜ!みんなを守るために俺たちは戦う。アメリカンヒーロー…

的な話だと思い込み、劇場観賞の予定はなかった。100回謝るから、同じように思っ
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ナインイレヴン 運命を分けた日(2017年製作の映画)

2.9

あの9.11。
そうだね、いろんな人が居ただろうね。エレベーターの中で救出を待っていた人たちも居ただろう。そういう話。

主要人物はほぼエレベーターの中に居て、動きはあまりない。が、終盤は見ながら思わ
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.2

原作は未読、WOWOW版未視聴、でも安定の池井戸ワールド。善良な中小企業に危機、巨大な敵・大企業、そこに絡む銀行……。

違うのは、あの!スタッフではないので顔芸不在、普通に落ち着いた作品になっている
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誰も知らない(2004年製作の映画)

3.9

CS日本映画専門チャンネルで、何度目か見。

ご近所、大家さん、コンビニの人たち、野球のコーチ、みんな少しずつ閉じこもった世界と接しているのに結果的にはまさに「誰も知らない」。

「無関心社会」と「無
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密偵(2016年製作の映画)

3.5

1920年代の朝鮮。抗日のために活動した義烈団を描いた物語。

コン・ユがいてビョンさまがいて、なんて美しい義烈団じゃ!とか言っている場合じゃないスリリングな密偵戦。追いつめられていく後半に行くほど見
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.9

家族とは親とは何かという普遍的テーマ、近年特に作品化されやすい「福祉」「孤立無縁」「子育て」「老人」などについて、鬱々と、本当に鬱々と描き出す。

それでも同じ鍋をつつき、ココ。で繋がっているのが温か
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ローサは密告された(2016年製作の映画)

3.0

「密告された」って言われても……(困惑)

ドキュメント?かと思うほどのリアリティ映像。でも、モキュメントだった。

実話ベース?と思ったらドラマだった。

でも恐らく事実としてあちこちに転がっている
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焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

3.0

試写会。

もっと軽いコメディ寄りの話なのかと思っていたのだが(大泉洋ちゃんのせいで(笑))意外なくらい切ない戦後在日コリアン一家の物語だった。

国に帰れず住んでいる国からは疎外され働いて働いて……
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妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ(2018年製作の映画)

3.3

私は立派な妻でも母でもないので、我が家は誰も私が居なくなっても困らない。主婦や母礼賛のような作品にはピンと来ない。今回は共感できないかも……

と、思いながら観に行ったんだけど、共感できちゃうんだ、こ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.9

安定の、ソン・ガンホさん陽気なおっちゃんからの巻き込まれ型正義「漢」。好きだわ~。

『光州5・18』は光州の中にいる人たちの悪夢の10日間を描いたものだったが、こちらはソウルから戒厳令態勢の光州へわ
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友罪(2017年製作の映画)

3.0

「罪を犯した人間は許されてはならないのか」がテーマだと思われるが、モデルの事件が事件だけに「許されるべき」とはとても言えない。しかし、許されてもいいのでは……と思ってしまう描写の数々。最後まで複雑な思>>続きを読む

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.5

実際の事件は全く知らず、どうしてR15?裸の姉ちゃんがちょっと出て来るから?(笑)と思いながら観ていたが、×△※◆◎~…。

2サス的展開を想定していたが、謎解きミステリーではなく、元CIAによる銃撃
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.8

「かぐや姫の物語」と同じように、アニメってこういう事も出来るんだなぁという新鮮な感動があった。

ウェス・アンダーソン監督のアニメ、堪能しました。

MEGASAKI・UKIYOE・KANJI・HAI
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のみとり侍(2018年製作の映画)

3.0

阿部ちゃんが風呂実況の代わりに性の手ほどきをメチャメチャ実況解説する(笑)

田沼意次の重商政策の中、さまざまな手立てで金を稼ぐ人々が生まれ、その1つである「猫の蚤取り」業が描かれる。田沼時代の市井の
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ラプラスの魔女(2018年製作の映画)

2.4

現行朝ドラ「半分、青い。」を見ている方は誰でも「せんせー!原稿ーーー!」と叫ぶシーンがある(笑)

なんなの?コラボ??(爆


役者さんは好きな人が多くて、そう言う面では楽しめたし、お話の展開は面白
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.4

ちょっと体調不良気味の中で観に行ったら、冒頭から気持ち悪くてグラグラした(笑)覚悟はして行ったのだけど、覚悟以上の凄さなので、万全な体調で観賞しましょう。

『アウトレイジ』から冷的美しさを取った白石
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.3

ストーリー自体は、サマーウォーズのOZが壮大な実写になってやって来ました感。メッセージはリア充サイキョー!!、うん、知ってる。

ワクワクが止まらないのは溢れ出る夢と懐かしさ。80年代を青春してきたお
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いぬやしき(2018年製作の映画)

3.2

私の好きなノリさんはどこもカッコ良くないジジイ感満載で良かったし、私の好きな佐藤健は美しい高校生で良かった。その2人の対峙だけでワクワクした。この2人による神々の遊び(笑)

そして現行朝ドラのスピン
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ママレード・ボーイ(2018年製作の映画)

2.2

試写会で。

なかなか面倒な家族構成ですよね。

まぁ、私は今世紀の美人・吉沢亮を観に行っただけなのでその目的は達成しました。

しかし2時間の映画だったとはびっくりしたなぁ…倍以上に感じたわ。多くは
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

4.2

レスリングには全く興味がなくてルールも解らず、五輪の時ですらチャンネルほとんど合せない私でも推す(笑)

女性の地位が低く、親の言う通りに嫁に行きーーという封建国家で女性に夢を与えた父娘の実話ベースの
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バイバイマン(2016年製作の映画)

3.2

よくあるイケイケヤンキーボーイズたちが楽しいパーティの末に惨殺されていくよーーってゴアホラーとは一線を画したものがあるなと。

過去の事象が現在に影響を及ぼす流れはゾッとするものがある。ただ、ソレの姿
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.7

4月4日

1971年、ベトナム戦争に関するアメリカ国家の重要機密が漏れ、新聞記事として報道される事件が起きた。現代に向けて報道の在り方を問う。

報道は「何に仕えるべきものなのか」がドラマティックに
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.9

4月2日

2時間越えの作品にして、全く長さを感じず引き込まれ続けた。

マリアネッリの劇伴に押され、ダイナミックな映像に惹かれ、力強い言葉の数々に随所で涙……ああ、でも、これって勝ち組に入ったから正
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四月は君の嘘(2016年製作の映画)

2.2

フジテレビ地上波放送で初見。

予告で絶対に観ないタイプの映画だと思って避けたのですが……うん……。

とりあえず、音楽演奏ものは上野樹里ちゃんくらいの演技力の元で撮られるべきだなって改めて……。
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DEVILデビル/ラマン・ラーガヴ 2.0 ~神と悪魔~(2016年製作の映画)

2.5

サイコパスがソシオパスに出会ったーー的物語。

ジャケ借りでインド映画だとは知らず(このタイトルならすぐに気づいただろうけれども、ジャケの邦題はただの「デビル」だった)、見始めて気づく演出(笑)

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怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.7

現実から逃げたい妄想少年の12時7分の物語。

辛い現実と悪夢パートの切り分けの無さがむしろリアルだと思った。現実の中に住むファンタジー。

少年の甘えからの卒業の話でもある。ママの気持ちも考えるとよ
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

3.8

もうヘロヘロ。

泣いてのめり込んで微笑んで泣いて……この幸福感。間違いなく青春映画の金字塔と評されるに相応しい出来。瑞沢最高ーー!

個人的に下の句に上の句ほどの盛り上がりを感じられなかったのは「個
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.6

澱む緑色、全部が水を思わせる世界。映像は美しく、緑のクリーチャーは愛らしい。エピソードはムダ無く、2時間越えとは思えない密度。ホラー色はほぼ消えた大人のファンタジー。

静かさを望む気持ちや情熱を取り
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