majiziさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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卍 まんじ(1964年製作の映画)

3.5

谷崎潤一郎原作。

あらすじは、園子(岸田今日子)が美術学校で光子(若尾文子)と知り合い、恋愛関係となる。
それが園子の夫(船越英二)に知られて夫婦喧嘩に。
そうした中、光子の妊娠が判明して…という物
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フェノミナ(1985年製作の映画)

4.0

虫と交信できる美少女をめぐる殺人事件。

アルジェントの悪趣味でサディスティック全開の世界。美的感覚とグロテスク。

ストーリーは、あれ?結局あそこのあれはどうやったんやろう…と考えてもよくわかんない
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チャイニーズ・オデッセイ Part2 永遠の恋(1995年製作の映画)

4.0

最後めっちゃ泣いたよ…
ひたすら切なかった。
回想シーンで気持ちがあふれてしまう。

Part1ほどじゃないけど、相変わらずのおバカな笑いもあり、アクションありでバランス良し。

三蔵法師の唄うオンリ
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チャイニーズ・オデッセイ Part1 月光の恋(1995年製作の映画)

3.5

西遊記ってこんな物語だったけ?

とか考えてみる作品ではない〜!!

ずっと小学生男子レベルのことやって笑わせにくるので、くだらないのにとにかく笑ってしまいます。

アクションはそれなりにキチンとして
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赤い天使(1966年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

昭和十四年、西さくら(若尾文子)は従軍看護婦として天津の陸軍病院に赴任するところから物語は始まります。

最初の方は、
え・・・なにこの聖母で娼婦みたいな男の理想を具現化したような妄想女性像は・・・と
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さらば復讐の狼たちよ(2010年製作の映画)

4.0

辛亥革命後、混乱期の中国南部を舞台にした西部劇風コメディ作品。

どこか七人の侍を彷彿とさせるような、山賊VS悪徳商人に詐欺師が絡むストーリー。

監督のチアン・ウェンが山賊の頭領役、悪役にはチョウ・
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ドラゴン×マッハ!(2015年製作の映画)

4.0

マックス・チャン目当てで観ましたが最近みた「エレクション」の会長選挙で大暴れしてたサイモン・ヤムとルイス・クーも出てて楽しめました!

タイと香港をまたぐ違法臓器売買に潜入捜査、場所も刑務所が出てきた
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女経(じょきょう)(1960年製作の映画)

4.0

村松梢風原作の短編集。

1話目 耳を噛みたがる女
増村保造監督×若尾文子主演

2話目 物を高く売りつける女
市川崑監督×山本富士子主演

3話目 恋を忘れていた女
吉村公三郎監督×京マチ子主演
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落下の王国(2006年製作の映画)

5.0

公開当初に見て、ずっとまた見たいと思っていたけど内容は全く覚えておらず。
やっぱり大好きな作品でした。

提供にデヴィット・フィンチャーとスパイク・ジョーンズがクレジットされていて、びっくり。

撮影
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トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

4.5

今見ても面白い傑作。

この時代の特有の感覚は当然あるけれど、全く古さは感じませんでした。

タランティーノ脚本ですが、これはトニー・スコットが良い塩梅で大衆受けの作品に昇華させており、バイオレンスだ
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紅夢(1991年製作の映画)

5.0

1920年代、頌蓮(スンリェン)は父親の死去により大学を辞め金持ちの家に第四夫人として嫁ぐところから物語は始まる。家父長制、一夫多妻の時代。

第四夫人って肩身が狭そうなのに、スンリェンは若さ故の無敵
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(1957年製作の映画)

4.0

市川崑監督×京マチ子主演のミステリーコメディ。

この作品の魅力は、京マチ子祭!

圧倒的存在感とコミカルな演技、グラマラスボディが炸裂。

大女優ってのはこういうことだ。こんな京マチ子さんは見たこと
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恐怖分子(1986年製作の映画)

3.5

医者の夫と小説家の妻。
カメラマンの青年と不良少女。

無関係の人々が、徐々につながりを見せていくストーリー。

へーってぐらい話の展開が大したことがないんだけど、最後にあちゃーってなりました。

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欲望という名の電車(1951年製作の映画)

3.5

テネシー・ウィリアムズの戯曲を映画化。

屋敷や農園を失った未亡人ブランチは、妹のステラの元へ身を寄せる。ステラの夫スタンリーはブランチに反感を抱き、ブランチも彼を嫌う。やがてブランチは過去を暴露され
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.0

1984年東西ドイツの冷戦時代。
東ベルリンでシュタージ(国家保安省)の局員であるヴィースラーは、反体制運動の疑いをもつ劇作家ドライマンと、その恋人で同棲相手の舞台女優クリスタの監視を始めるが…という
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

コンサート会場で警備をするリチャードは不審なリュックを発見、多くの人の命を救い英雄となるが、一転FBIから犯人として捜査されることになり…というクリント・イーストウッド監督による実話もの。

うーん、
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青空娘(1957年製作の映画)

5.0

増村保造と若尾文子が組んだ初作品。
これ以上ないくらいの爽やかさ!

「最高殊勲夫人」も好きだけど、青空娘は幸福感が溢れていて凄い。

愛人の子であるゆうこちゃん。
田舎でおばあちゃんと住んでいました
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レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.0

対照的な2人の少女レネットとミラベルが体験する出来事を、4つのエピソードでつづった短編オムニバス

第1話「青い時間」
第2話「カフェのボーイ」
第3話「物乞い 窃盗常習犯 女詐欺師」
第4話「絵の売
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エレクション 死の報復(2006年製作の映画)

4.0

エレクション続編。
またまた会長選挙だよ〜
2年周期って早くないかなあ。

もちろん血がたくさん流れます。
そんなに内輪でバチバチしたら、組織に人がいなくなるよねっていう心配など関係無く、権力争いが続
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エレクション 黒社会(2005年製作の映画)

4.0

香港マフィアの内輪揉めが止まらない次期会長選挙。

長老たちで決めたのにすんなりいかない、いくはずがない〜!

のっけからレンゲをバリバリ食べたり、木箱に入れられて山からゴロンゴロン落とされたり、巨乳
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テス(1979年製作の映画)

4.0

美と悲劇。

主演のナスターシャはもちろんだけど、画面がずっと美しい。

衣装、美術、自然の風景と、19世紀末の再現が緻密でお金をかけたのが伝わってくる。農作業や酪農のシーンもとても雰囲気が出てて良い
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イヴの総て(1950年製作の映画)

3.5

ストーリーはショービズ界のあるある、新旧女優のバチバチ交代劇なんだけどやっぱり引き込まれて観てしまう面白さ。

イヴの前半しおらしい態度から、後半野心剥き出しの変化も良いんだけど、やっぱりどっかお上品
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ヴィランズ(2019年製作の映画)

2.5

ホラーなのかサスペンス?
はたまたブラックコメディ?
ラストのふんわりもあれれ…って感じで全部が全部、なんとなく弱い。


強盗犯のバカップルVSサイコパスな夫婦、そこに監禁されてる少女っていう設定が
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カポーティ(2005年製作の映画)

3.0

トルーマン・カポーティが、ノンフィクション小説の名作「冷血」を書き上げた6年間に迫る伝記映画。

カンザス州で起きた一家惨殺事件を題材にした「冷血」
「冷血」は原作も未読、映画も未見ですがこの作品を見
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トルーマン・カポーティ 真実のテープ(2019年製作の映画)

3.0

Filmarksのオンライン試写会にて。
ありがとうございます。

「ティファニーで朝食を」や「冷血」で有名なトルーマン・カポーティのドキュメンタリー。

生前を知る彼を取り巻く人たちのインタビューと
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菊豆(チュイトウ)(1990年製作の映画)

4.5

チャン・イーモウは商業臭いエンタメものやプロパガンダ作品より、社会における市井の人々を描いた初期作品の方が抜群に上手い。

1920年代、家父長制が命の田舎。

染物屋の旦那に金で買われた後妻の菊豆。
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反撥(1964年製作の映画)

4.0

精神をどんどん病んでいくカトリーヌ・ドヌーブ。
初期のポランスキー作品。

シンプルな音とモノクロの影と光。
始終カトリーヌ演じるキャロルは虚ろ。
彼女が一人で半ば呆然と自分と対峙している姿って、誰し
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2046(2004年製作の映画)

2.0

忘れられない、忘れたくない女性をずっと想い続ける。変わらないという意思。

2046は1997年の香港返還から「香港不変、一国二制度」が終わる最後の年。

て、大層な意味もたせるわりに全然昔とやってる
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夏至(2000年製作の映画)

3.5

ベトナム美しい三姉妹ストーリーかと思ったらそうでもない。

「青いパパイヤの香り」が良かったのは、あのお伽話が柔らかな光の役目だったのかなあ。

こちらは物語はあってないようなもので共感もなく、納得も
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.0

死なない男、ジョン・ウィック。
見せ場の連続で集中力勝負。

走り方どうみてもO脚のキアヌ、全然強そうに見えへん…笑

強化ガラス概念のない世界、ナイフ上手いこと刺さりまくる、犬の戦闘力の高さ、それか
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.0

エドワード・ヤン監督の遺作。

家族それぞれの物語をたどりながら、当時の台湾を映す作品。

映像美に引き込まれるけれど、なかなかお話にエグさがあるのがいいですね。

ヤンヤンの叔父さんの結婚式から話は
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

小津安二郎の遺作。
娘を嫁に出すパパの哀愁。

とりあえず、娘のしまちゃんがめちゃくちゃ可愛い。エプロン姿なのにコルセットつけてるみたいにウエスト細い。

小津作品の全てが詰まってて、いつもの感じなん
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やわらかい手(2007年製作の映画)

4.0

孫の手術代のために手コキで稼ぐことになる中年女性のお話。
なんと彼女は黄金の手(やわらかい手)の持ち主だったのです!

マギーは夫に先立たれたごく普通の専業主婦。イギリスの田舎に住んでいて金持ちではな
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.0

死にゆく男2人のロードムービー。
コメディでアクション。

エロい看護師、床一面のレモン、お決まりな間抜けで鈍臭いマフィアや警察。やりたいことリストの中途半端さ、銃撃戦すごいのに誰も死なないなどなど、
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女は二度生まれる(1961年製作の映画)

4.0

戦争孤児にして芸のない芸者、小えん(若尾文子)の物語。歌や踊りという芸がないから、小えんはすぐにお客と寝る。

時代と環境のせいもあるけど、学や縁など何も無い場合、女は身体ひとつで生きていかねばならな
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チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密(2012年製作の映画)

4.0

この破壊的センスな邦題!

自分が監督だったら、孫の代まで呪いたいレベル。

孫と言えば、主人公のジェーンを演じたのがアーネスト・ヘミングウェイの曾孫だって。

スタイル抜群だけどモデル体型なのでポル
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