SPNminacoさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

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グリンゴ 最強の悪運男(2018年製作の映画)

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無駄に豪華キャストで色々と軽率に滑ってる。監督はジョエル・エジャートンの兄ナッシュ・エジャートンだけど、どうしてこうなっちゃったんだろ。

ブラック・クリスマス(2019年製作の映画)

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『暗闇にベルが鳴る』リブート。電話のベルがSNSのDMとなってるけど、単に現代版じゃない。何故ホラーで女子寮が襲われるのかを追求し、その意図は風刺以上にかなりダイレクトである。ミソジニーの大学教授、レ>>続きを読む

イースター・パレード(1948年製作の映画)

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ショウ・ダンサーの四角関係恋模様を彩る、華やかな衣装とアーヴィング・バーリンの楽曲が好き。サントラで昔聴いた曲はどれも覚えやすくて口ずさんでしまった。パブから劇場、宴会場みたいな所までショウの様々な形>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

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雄大なロケーションを背景にスケール大きな家族ドラマ…って「北の国から」みたいなのを想像すると全然違う。舞台は殆ど家やその周辺で、1シーンを除き空があまり映らない。肝心の農作業よりも家事やヒヨコ選別の仕>>続きを読む

光のノスタルジア(2010年製作の映画)

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チリのアタカマ砂漠。そこは天文学者や考古学者が研究に集まる、過去への入り口。現在は儚く、すべては瞬時に過去となる。その過去とは宇宙の星々であり、岩に描かれた絵であり、人の記憶。残された痕跡から過去を探>>続きを読む

ミストレス・アメリカ(2015年製作の映画)

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作家として認められたいけど色々期待外れな大学生トレイシー、夢を追って前進あるのみのブルック。たまたま一緒に旅することになった2人がトラブル連続で目的地を目指すという、スクリューボール・コメディの古典定>>続きを読む

ラビナス(1999年製作の映画)

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カニバリズムという恐ろしい題材なのに、映画は妙にブラックコメディみたいな呑気な演出で始まるから何だこれ。とはいえ、祝賀会で肉をがっつく兵士たちから砦の部隊の食事、そこに血みどろ凄惨な戦場のオーバーラッ>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

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並んだ赤と青はゴダール、序盤はちょっとロメールの会話劇を連想。マリファナと他愛ないゲームであんなに盛り上がれるボーイズは、どういう人たちなんだろう、いくつの設定なんだろうと不思議だった。マキシム以外は>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

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『スクリーム』シリーズみたいに人を替えて同じパターンを繰り返すのも悪くないけど、18日月曜日にマスク殺人鬼、同じキャラクターたちでもって別視点別次元の展開に。ほう、力技と悪ノリでそう振ってきたか!と続>>続きを読む

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

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単に伝記ではなく、ゴッホの目を通して彼が見た世界を映像で捉えようとする映画だった。光や色や形、アルルの人々や部屋はどれも絵で見覚えがあるもので、不可欠な存在であるテオとゴーギャン含め、さながらゴッホ・>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

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誕生日に殺されるタイムループ。繰り返す1日はパターンを変えても同じ結果になるけど、その都度本人は変化して進化する。犯人探しは自分探し。「残りの人生の最初の1日」はサプライズ・パーティの贈り物。
スター
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禁断の惑星(1956年製作の映画)

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もちろんこっちが元祖だが、有名なロボットはロボコン、美術セットが小松崎茂作画っぽく見えてしまう手作りの空想科学ビジュアルが味わい深い。大工さんが建てたような宇宙船、ロボットは中の人がよちよち歩き、光線>>続きを読む

ジーパーズ・クリーパーズ(2001年製作の映画)

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田舎のドライヴ怖いホラー。若い姉弟のナンバープレート読み取りゲームから、さりげなく後ろにトラックが現れるまで、簡潔な撮り方見せ方がとても良かった。姉弟の車が異様なスピードの錆びたトラックに追われる『激>>続きを読む

ターニング・ラブ(1997年製作の映画)

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あるカップルの別れ話を2人だけの会話劇で。60年代のフランス映画やハリウッドにあったロマンティック・コメディの都会的に洒落たスタイルを90年代にやろうとしたら、中途半端でダサくなってしもうた。
若く初
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ブルー・ダイヤモンド(2018年製作の映画)

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断れない男、キアヌのおそロシア旅。独特の不可解さに満ち満ちてた。いやー、キアヌだけでなく何故みんな何事も断らないんだ…。
一応、ロシアに単身訪れたアメリカ人がファムファタルと破滅していく、「異国の迷宮
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藍色夏恋(2002年製作の映画)

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想う人に想われず想わぬ人に想われて、切なく甘酸っぱい片思いのトライアングル。君も私ももし〜じゃなかったら幸せな17歳だったのに、世の中は不公平だよね。
夜のプール、部屋で踊るガールズ、青春映画定番がこ
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霧の中の少女(2017年製作の映画)

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よくある「狭い村社会」ものと思ってたら、近年観たミステリー映画の中では最も驚きの展開だった。あっちこっちで匂わせつつミスディレクションするので混乱したものの、終わってみればシンプル。というのは、たぶん>>続きを読む

テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

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20年(30年?)余りの歳月を経て、ようやく本当に完成したギリアムのドン・キホーテ。ところが観てビックリ。塩漬けになってた企画を下敷きにして、現在の視点でメタ的に自虐的に新たに再構築してあるとは意外だ>>続きを読む

トランス・ワールド(2011年製作の映画)

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森の中の小屋で出会った3人。あんた誰?ここはどこ?よくある低予算ワンシチュエイションもので、バラバラの3人に少しずつ共通点と驚きの相違点が見えてきて謎が謎を呼ぶ。先を読ませないのは良いけれど、それが判>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

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見えないのに見られてる。透明人間という古典ネタをここまでシリアスに生々しい恐怖にするとは…ガチで怖かった。
まず、主人公セシリアが犬(と自分)の首輪を外し彼の視界から「消える」ことで始まるのが巧い。や
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

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美術商のお祖父ちゃんが、商魂逞しい今どきの孫息子と知られざる名画に最後の大仕事を賭ける。お祖父ちゃんと孫が一枚の絵の謎を追うミステリーかと思ったらそうではなく、孫が言う通り「美術とお金の話」だった。扱>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

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子役ジェイコブ・トレンブレイくんや豪華な脇役陣に囲まれて、肝心の俳優役2人が地味、というか、悪いけどパッとしなかった。特にジョン・F・ドノヴァン演じるキット・ハリントンは、ゼロ年代若手人気俳優の最大公>>続きを読む

BEYOND BLOOD(2018年製作の映画)

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2003〜2008年の短い間に続々出現したニューウェーヴ・フレンチ・ホラーをその監督や批評家らの証言で辿る、ガイドブック的なドキュメンタリー。『ハイテンション』『マーターズ』はまだ勇気が出なくて観てな>>続きを読む

ラブコメ処方箋 甘い恋のつくり方(2014年製作の映画)

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端から端までNY式ロマンティック・コメディのパロディ。具体的にどこがどの映画というより、如何にも「あるある」クリシェを全部まとめた詰め合わせ(だからCame Together)。例えば摩天楼の空撮、最>>続きを読む

ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

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バート・レイノルズといえば、昔宣伝でよく見かけた「ドル箱スター」というキャッチフレーズが同時に浮かぶ。そんな言葉も今や死語。自身そのままに晩年の映画スターを演じたこの遺作は、思い出と優しく寄り添うトリ>>続きを読む

ピザ!(2014年製作の映画)

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大都会のスラムに暮らすやんちゃな兄弟の心を掴んだのは、ピザという未知の食べ物。どうしてもピザを食べたい!兄弟の思わぬ大冒険が始まる。
毎日カラスの卵を盗み喰いしてた空き地、お金持ちの子、開店したピザ屋
>>続きを読む

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

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親から子へ、子からまた親へと続く人生の(バタフライエフェクトっぽい)連鎖。だいたい5部構成の中で「信用ならない語り手」や「ヒーロー」が入れ替わり、ツイストしながら繋ぎ合わせていくストーリーテリングが大>>続きを読む

ブラウン・シュガー(2002年製作の映画)

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ヒップホップとお互いを親友として育ったシドニーとドレイ。「ヒップホップと恋に落ちたのはいつ?」というのはそのまま2人の関係のこと。シドニーが書くヒップホップへのラブレターは始めからドレイへの思いで、ド>>続きを読む

ショック集団(1963年製作の映画)

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患者を装って精神科病院に潜入取材する記者が、やがて自身も正気を失っていく。野心に取り憑かれ常軌を逸した記者や局長、治療として虐待する医師らの方がそもそもクレイジーな構図だ。そして病棟はアメリカの暗部の>>続きを読む

恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

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家族とバカンスに訪れた島で少年サムが出会った少女、テスとはティラノザウルスのことだろうか。但し、邦題ほど恐竜が出てくる話じゃない。最後に残った恐竜の気持ちを考え、一人ぼっちに備えた訓練に勤しむサムはど>>続きを読む

ストゥーバー(2019年製作の映画)

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『リーサル・ウェポン』とか『TAXI』シリーズとか、凸凹バディものは異文化コミュニケイションによる化学反応が基本だ。刑事バティスタと運転手クメイル・ナンジアニのタッグは、その王道定番をサラッと今らしく>>続きを読む

ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

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ヌーヴェルヴァーグの誕生と連帯、その終わり。若きトリュフォーとゴダールの映像や肉声、当時の資料で反響をダイレクトに知れてとても新鮮だった。出会った頃の2ショットとか、シャブロルやロメール、ヴァルダやド>>続きを読む

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

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ロシア帝国時代、北極海で消息を絶った祖父を捜索するため冒険に出る少女。世界名作劇場を思い出す、シンプルでスケール大きくて、品のあるアニメーション。バンド・デシネやエルジェ「タンタンの冒険」のような色彩>>続きを読む

明日への地図を探して(2020年製作の映画)

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ループする毎日をゲームのように過ごすマークは、同じくループしてるマーガレットに出会い恋をする。SF好きなマークもNASA志望のマーガレットも物分かり良く、面倒な前置き要らずで勢いよく展開。無限の時間を>>続きを読む

愛のように感じた(2013年製作の映画)

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ビーチで日焼け止めを塗った白い顔の Lilaが振り向く。友達の Chiaraは新しいBFとイチャイチャ。Lilaはぼんやり浮かない表情でそれを眺めるだけ。
大人びてソツがないChiaraと比べて、Li
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オルフェ(1950年製作の映画)

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オルフェウスの神話を翻案。車やバイクが死を運び、鏡やラジオを介して冥界へと通じる詩人オルフェ。傲慢でエゴイスティックな芸術家が死神に魅入られ、彼もまた死の王女の虜になる。ジャン・マレーはジャン・コクト>>続きを読む