
粗野でキュートな一作だと思った。
(おそらく)芸術に生まれて初めて触れる男の「!?」みたいな表情が忘れ難い。個人談になるが、私が美大在学中に教授から「優れた芸術作品というのは、大概普遍性を湛えてい…
オタール・イオセリアーニ、1958年。
イオセリアーニ監督24歳、全ソビエト国立映画大学(現:全ロシア映画大学、VGIK)在学中に制作した短編。10分弱、白黒。
とても完成度が高い。
ものの見方…
このレビューはネタバレを含みます
リズミカル且つシュールな流れを備えたコミカルさと、当時の体制批判にも近いシニカルなメッセージとが混在していた。
芸術鑑賞という行為、ひいては学芸員による定型的な解説文が、人生のメタファーとして昇華さ…
イオセリアーニの短編デビュー作。
ムソグルスキーに『展覧会の絵』という組曲がある。画家の友人が亡くなり、その遺作点での絵画の印象と絵から絵まで移動の情景を音楽にしたと言われている。
本作は貧しい…