▼12/30/23鑑賞
【二本立て上映(早稲田松竹クラシックスvol.211/戦前生まれの日本映画たち ~成瀬と五所、清水と石田、そして小津~)(35mm)】
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成瀬巳喜男のサイレント観る
港の酒場に戻ったおみつには
幼い男の子がいた。二人で地
道に暮らそうとするが二人を
捨てた夫が戻って来て
脚本 池田忠雄
栗島すみこおみつの逞しい女性像が印象
的。…
戦前の日本の不況を上手に描く。
穴あきの靴や靴下は成瀬の定番。
鏡や影の使い方はまるでフィルムノワールのよう。33年制作だから時代の先取りがすごい。後の成瀬作品にも出てくるような編集やら撮り方がい…
クローズアップの多用、演出とモンタージュのテンポ、役者のダイナミクスに任せた撮影、すべて天才としか言いようがない。なぜこの時代にこれが撮れるのか。個人的にはこの手のテーマに弱いので文坊の靴底キャラメ…
>>続きを読む『噂の娘』や『旅役者』でも見られた重要なシーンで俳優の顔にグッと寄っていく移動撮影や実験的なモンタージュなど成瀬作品の手法が既に表れている良作だった。
とにかく戦前のサイレント映画なのにモダニズム映…