アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場 オリジナル・ディレクターズ・カット版の作品情報・感想・評価

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場 オリジナル・ディレクターズ・カット版2017年製作の映画)

Unknown Soldier/Tuntematon Sotilas

上映日:2022年06月11日

製作国:

上映時間:180分

ジャンル:

3.7

『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場 オリジナル・ディレクターズ・カット版』に投稿された感想・評価

ゅ

ゅの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

本当アンノウンソルジャー 大好きで、本国からBlu-ray取り寄せて英語字幕や芬語字幕にヒィヒィしながら見たので、日本語字幕付きで劇場公開ありがたすぎます!!!!
彩プロさん本当にありがとうございます!!!!!

日本で先に上映した国際版(132分) だと、地図で説明があって、継続戦争やフィンランドの地勢の知識がなくてもわかりやすいし、
ロッカの負傷も時系列通りにしか出ないからスムーズで映画として綺麗に纏まっていて好きなんだけど、
このオリジナル版の最初の大尉の死亡シーン、大事だと思うから、どっち見ようか気になって人はここだけでも見て欲しい。
私はあの死に様を見て、カリルオト少尉は呪いにかかったと思っているので。己を奮い立たせることができたし、奮い立たせてしまった。死に方が決まってしまった、というか。

アンノウンソルジャー本当に大好きな映画。
 とてつもなく重い作品だった。180分という長さもさることながら、登場する兵士たちが命の危険にさらされながら、常に最前線で戦い続ける緊張感に、観ているこちらまで疲れ果ててしまう。
 国内外の戦争の記録を分析している作家の保阪正康さんによると、戦場に行ったことのある軍人は、なるべく戦争を避ける傾向にあるそうだ。そういう軍人にとって軍事力はどこまでも抑止力でなければならない。実際に戦争に向かおうとするのは戦争体験のない人間ばかりだ。
 役所広司が主演した映画「山本五十六」では、日露戦争の日本海海戦に参加した経歴のある山本五十六は、戦勝よりも講和第一を何度も口にしていた。ヒロシマ・ナガサキの被爆者や沖縄戦で生き残った人々は、言うまでもなくみんな戦争反対である。

 そして本作品に登場する兵士の多くも、やはり戦争反対である。兵士は殺人マニアでもシリアルキラーでもない。ソ連の国民を憎んでいる訳でもヒトラーと同盟したい訳でもなく、人を殺したい訳でもない。ただ命令された場所に行く。そして戦闘になる。殺されたくないから敵を殺す。
 兵士にとっても民間人にとっても戦争は理不尽だ。国際紛争を解決するために戦争という手段を取ることそのものが理不尽なのである。

 家族間で揉めたら殺し合うだろうか。もちろんそういう事件もある。しかし大抵は互いに相手の権利を認め、話し合って妥協点を探す。国際紛争でもおなじだ。相手国の権利を認めて話し合う。
 話し合いができない暴力的な国がいたらどうする?というのが国家主義者たちの論理だ。しかし国の構成員は個人である。大抵の個人は殺し合いより話し合いを選ぶ。それが国家になるといきなり戦争に飛躍するのはおかしい。戦争したい人間が政治を決めているからに違いない。
 戦争したくない人間を政治家に選べば、当然ながら戦争は減る。この自明の理がわからない人が世界中にたくさんいる。他国が攻めてくると考えるのは、現代ではほぼ被害妄想である。
 戦争は、頭の悪いヤクザみたいな政治家が、国民に被害妄想を植え付けることからはじまる。自分の権力維持のためである。外敵を想定すれば国民は一致団結すると思っているのだ。人間は弱いから、被害妄想に抵抗できない。そして国には軍事力が必要だと考える。軍事力のエスカレーションは戦争への一本道だ。
 しかし話し合いに軍事力はいらないという当然のことに世界中の人間が気づけば、戦争でたくさんの人が死なずにすむ。非軍事化の道にこそ人類の未来はあるのだが、現実はその逆の道に進んでいる。人類はよほど早く絶滅したいようだ。
築浩

築浩の感想・評価

2.8
観賞記録:2022-225
…長い…3時間とは思わなかった…
para

paraの感想・評価

3.8
フィンランドとソビエトの継続戦争をフィンランドサイドの最前線にいた名もなき兵士たちの視点で描いた作品。
本当の祖国の英雄はその名もなき兵士たちなのだ。

フィンランドにとっては祖国防衛となるため
今鑑賞すると、否が応でもウクライナの戦場を想起してしまう。


ディレクターズカット180分にトークショー約1時間。
トークショーは少し寝てしまった。。。(私観多めのトーク)



以下は映画に対してではない。
わかりにくい作品と言われていましたが、そこまでではない。フィンランドが結果的にナチスドイツに付いたことに関しても歴史を知った後世の人間の物の見方を当時に求めるのはナンセンスだし、何より国境を接した国の方が脅威だよね。

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