大名の秘宝のありかが刻まれた古くさい壺が、素浪人、矢場の女将、孤児の少年、恐妻家の殿様を結びつけていく。
ニヒルなダークヒーローのはずだった丹下左膳が、子どもへの情愛に目覚める…という大胆な発想の物…
壺を巡る争いに巻き込まれる一匹狼の浪人、丹下左膳の活躍を描くシリアスな作品かと思いきや、江戸の町の人々を描く人情喜劇の快作だった。
片腕、隻眼の丹下左膳。そのイメージから豪快な立ち回りやニヒルなアン…
①2014.10.19@新文芸坐
②2017.1.4@早稲田松竹
③2019.11.8@新文芸坐
④2020.11.1@EXシアター六本木(4Kデジタル復元・最長版)(第33回 東京国際映画祭)
⑤…
いわゆるサイレントからの、やたらと走って、やたら斬りまくる丹下左膳を想像すると肩すかしをくらう。そして自分もそういうのを想像していた。
実際は、とんでもなくチャーミングな映画だった。
劇伴が多用さ…
出てくる人全てが可愛くて楽しい。左膳と女将の子煩悩さにはほっこりする。笑いも笑わせてやろうというものではなくて、予定調和だが期待にしっかりこたえてくれるもので、分かってるんだが笑ってしまう。大きな幸…
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