性別とか年齢、関係なく、お金じゃ買えないような幸せに出会えてる2人はものすごく幸せだなと感じてしまった。
また、お母さんの器の広さから言葉ひとつひとつが優しくて温かくて最後の鈴木亮平との会話は、親子…
もっと同性愛故のしんどさの話かと思ったら、人を深く愛することのできる人生の尊さを描いた映画だった。誰かを本当に心から情熱的に愛して尽くせるって才能というか奇跡というか、稀有なことだよね。だからそんな…
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鈴木亮平の所作に感心して見とれているうちにどんどん引き込まれてしまった。
口調だったりちょっとした指使いまでそれを感じさせるものすごさ。
愛しい人を亡くした者同士でしか分かり合えない、慰め合えない…
いい映画だった。
なんだろう、この気持ちは。
まるでフランス映画を観た後のような「解釈は各々勝手にどうぞ」って放り投げられたような。
釈然としないところもあるけど、私なりに解釈しよう。
これは紛れ…
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鈴木亮平の演技が素晴らしい。
龍太に向ける愛情や、居なくなってからの喪失感、お母さんに迷ったが結局高いフルーツを買ってあげるシーンや、生活費のお金を受け取ってほしいと断られても懇願するシーン、眉毛…
愛が利己的であることを非難する人が居るけれど、
募金もボランティアもどんな些細なことでも、全て利己的でいい。
相手に与えるという行為自体が尊いのだから。
それを利己的だと決めつけて何も与えない人より…
恋人だったり、親だったり、友達だったり、人それぞれ大切な人はいるだろう。
でも本当に特別な人はそれほど多くないし、一生のうちに出会えるかもわからない。
その奇跡のような出会いの喜びと、人に生まれたか…
男同士のお話ではなくて、人間同士のお話。
与える側がどう思っていて、
受け取る側がどう感じるか。
与える側がなにも思っていなくても、
受け取る側がなにかを感じるかも。
目に見えるものしか信じない…
© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会