他のエピソードとは一線を画している。
名前のない森。番号で呼び合うセミナー参加者。固有名詞を排除した世界。
濱マイクは濱さんと呼ばれることを嫌い、マイクと呼ばれることにこだわる。
名前という役割から…
誰も自分の名前を自ら決めることはできない。自分ではない人に名づけられる。この自己啓発セミナーの先生は、名前や個性が幻想にすぎないことを突きつける。人生は名前に付与された物語を演じ続ける行為であり、人…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
名監督青山真治を知ったのはこれが最初でした。ドラマは見ていたけど、これだけ異様な色彩を放っていたなあ。ある意味メタフィクション構造みたいな話なのか?
個性とか名前とかアイデンティティとか、森とか木と…
テレビ版は観たことがあったが、71分版があるらしいと聞いて鑑賞。
編集が違うと当たり前だけど文脈が大きく変わるなと思った。
冒頭は、濱マイクの帰還を強く意識する作りになっているし、ある意味4作目とし…
昨年2022年に逝ってしまったふたつの巨星、ひとりは言わずと知れたジャン=リュック・ゴダール、もうひとりは駆け出し程度の映画青年にはまだ不透明な青山真治。
まだ醒めぬ夢の中であられもない言葉を綴る…
本作ただただひたすらに痺れるのである。
思いもよらぬ鈴木京香の化け物ぶりと、対となる山本政志の天使ぶり。青山真治が撮った森は、このまま経年劣化していく、フィルムの赤味の風合いこそがよく馴染むのかも知…