悪徳の作品情報・感想・評価

「悪徳」に投稿された感想・評価

あかね

あかねの感想・評価

3.8
アルドリッチにハマっております!
完全にジャケ惚れ!!
ハリウッドの裏側を描いた
1人の男の苦悩の物語。

なかなか、面白かった🙆‍♀️!!
全編ほぼ室内で繰り広げらる
舞台劇のような作品。
それでも優秀だなと思うのは
アルドリッチ効果でしょうか。

俳優さんも大変だよな。
ハリウッドになると更に
苦悩するんだろうね。
金、名誉、地位、愛...
頂点までいくとなかなか
レベル下げられないんだろうな。

それでも最後まで
ついていてくれた奥様...
終わり方が少し辛かったかな...

冒頭の苦悩に満ちた感じと
音楽はこれから何を魅せてくれるんだろう
とワクワクしました🙆‍♀️✨!!

普通に楽しめたけど
終盤が少し暗かったかな...
藤見緑

藤見緑の感想・評価

3.5
もちろんラストシーンは『インランドエンパイア』でしょう。痛烈なハリウッド批判であるだけでなく、リテラルに第四の壁を破ってくる怪作である。

アルドリッチにおける「二階」(「世事(俗世)」からの距離としての二階(しかもそんな領域は存在し得ない))がなんなのかを最も体現した映画であり、他の作品のネタバレ補強になっているような内容ともいえる。しかもこれって実は演劇なのよな

アルドリッチ=増村的な問題意識×ハリウッドが「ルオーのピエロ」として出力され、神聖をもたらされるのにやられてしまった。みんな「ピエロ」の話をするならこの映画を忘れないでほしい。


些末な追記
ペンを使って契約書をかかせるところはイヨネスコの授業じゃないか。
s

sの感想・評価

4.0
理想を捨て 反吐がでるほどクソプロデューサーに癒着し偽りのムービースターとなった男の末路
根は軸があり いい奴なのがまた辛い

どこの世界にもある話なのだろう
重要なシーンも写さず電話での会話だけで伝わる
悲劇のラストも悲鳴だけだけ

全てを綺麗に撮るだけが映画じゃないんだな
"腐ったキャスルが昔のキャスを殺した。"
"半端な理想主義は魂の腹膜炎"
凄すぎて絶句。強烈。セリフだけの舞台劇みたいなのに、滅茶苦茶面白い不思議。ハリウッドの舞台裏の、クソ野郎どもの強欲と陰謀の応酬でひりひりする。主人公の妻ですら、自分の不倫を隠しながら善人ずらして主人公を攻め立てる。

ロッド・スタイガーのやりすぎの大げさな演技が逆に映画的になってたw あの、殴られると思って、手をクロスさせてガードする様子には笑ってしまった。帝王なのに、その後、頭をぺちんとはたかれる屈辱。

ロッド・スタイガーの子分と、アイダ・ルピノが会話中、天井から水漏れ(ジャック・パランスの入浴中の自殺の暗示)のシーンで、子分役が、会話しながらも画面外の何かに気付いて視線を外に移すシーンなんかはもう、ぞぞぞってするよ!
白

白の感想・評価

4.5
映さないことの美学
そして未完成交響曲
「半端な理想主義は魂の腹膜炎だ」
ハリウッドスターもつらいよ、、。

冒頭、頭を抱える男のクローズアップで始まるこの映画は、その苦悩そのものの様な作品^^;

主人公は、ハリウッドのたぶんアクション映画又はB級映画のスター俳優。スターになって豪邸に住んでても、満足しないんですね〜辞めたいと製作会社の社長に直談判する。ワイラーとかカザンとか有名監督の映画に出て演技派と呼ばれたいものなんですかね、、?

でも、金ヅルである彼を周りの悪徳な人々が辞めさせる訳がない、、。

ほぼ家の中で繰り広げられる会話劇。

思い悩む主人公が、「シェーン」など悪役のイメージが強いジャック・バランスっていうのがいいですね^_^

ロバート・アルドリッチ、、好きな監督です。この作品も舞台劇の映画化として見応えはありますが、彼の作品としてはそれほど好きな方とは言えないです。
ブロードウェイの舞台劇をアルドリッチ監督が映画化、ハリウッドの内幕をシニカルに暴いた作品。製作会社との契約を解消しようとするハリウッドの俳優だが、製作会社の社長は彼の過去の不祥事の秘密を握っており、脅迫と懐柔の両面から彼を翻意させようとするが…。

舞台劇を映画用にしていることからも、ハリウッド俳優の豪邸がほぼ舞台でストーリーは進む。離婚危機にある妻との関係を取り戻し、自分の出演作を選びたい俳優に対して、ドル箱スターとの契約延長をなんとしても勝ち取りたい製作者側は恫喝を交えた交渉を行うなど、映画界の裏側が反骨の映画人、アルドリッチによって描かれる。大柄な体躯と悪役などで独特の存在感を放っていたジャック・パランスが、見た目と逆の心が揺れ動く気弱なスターを演じ、これが真に迫っていて興味深い作品でした。アルドリッチはカルト的人気のある前作『キッスで殺せ!』に続く監督作。

このレビューはネタバレを含みます

天井の水漏れが不吉な事態を表すのはツァイ・ミンリャンの『河』と共通する。
ただ、『河』では漠然とした不吉さであった水漏れが『悪徳』においては「死」そのものの表現とされている。死体を見せるより遥かにショッキングな描写。そのあとに続くのは『キッスで殺せ』を彷彿とさせる、過剰な悲鳴。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.0
2019.2.5 DVD

決して映し出されることのない上階。映画の内側から外側に向けて発せられる悲痛な「助けて」の叫び。密会の記録されたレコードがかかる→パランスが跪く形で抱擁する、のシフトが素晴らしい。アイダ・ルピノは何故2階から現れたのか?
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