これはとんでもない傑作。映画が"フィクション"を盾に実在する人物の人生や性格をねじ曲げる攻撃性を全力で行使している。
本作は、冒頭にセルゲイ・ロヅニツァの『国葬』などで用いられていて有名な花に囲まれ…
空虚な憎悪、揶揄嘲笑。禍々しい魔界地獄巡り。権力の対象や同士も無く、手持ち無沙汰にさまよう亡霊。個として浮かび上がらす試み。天国の門、群衆、床に伏すキリスト。ビジュアルと企画コンセプトのワクワク感は…
>>続きを読むスターリン、ヒットラー、ムッソリーニ、チャーチルの4人が、天国に行くための扉を通れるのか待つ間、それぞれ自分の思うところを述べ合う映画。アーカイブ映像を構成し、話す内容も手記や発言から引用したものと…
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