このレビューはネタバレを含みます
この映画が90年代に作られたなんて信じられない。
ミンの父の病状が安定して母が泣いてしまうシーンは一言では言い表せない夫婦の関係性を上手く描写している。長年の苦労で自由に生きたいのも本心だし、死なな…
若者が持つ(理想化されていない)等身大の愛や苦悩、絡み合う人間関係の複雑性が凝縮されている。
登場人物が皆ちゃんと俗っぽく、「フリ」をして生きる様がなんともリアルで良かった、人間の本質はいつの時代も…
90年代に作られた映画であることを疑ってしまうほどの先見性の高さ。少なくともまるで現代の、東京の人間模様を見ているかのように思えた。
社会と人間を連動的に描くことは容易ではないが、ヤンはそれをやって…
いいものを見れたという圧倒的な満足感
台北という小さく/急激に発展し/人が集まる場所を舞台として、拗れに拗れる人間関係が観客を常に惹きつけてくれる
情が繋いでくれていた人間関係へと資本主義がヒビ…
このレビューはネタバレを含みます
"私たちの求めるものはどこにあるの?"
時代も、恋も、将来も
答えはどこかと、探し求めていた
必死で、滑稽で、とてつもなく魅力的で
答えから遠ければなお、その先の長さを感じられて
こんな風にも…
結合していたかのように見えた恋情と友情が絶えず解体され、ラストに向けてそのまま解体を辿る者たちもいれば、再結合する者たちもいる。再結合とは言いつつも、自立性を持ちながらの再結合である。邦題の「恋愛時…
>>続きを読む©Kailidoscope Pictures