人を「分かる」とはどういうことか。近しい存在ですら理解しきれない他者性に向き合う主人公の姿は、そのまま観客自身の問いかけにも重なる。
映像は水や青を基調に、静かで澄んだ空気感を持ちながら、どこか深淵…
人をわかるってどういう事ですか?
誰の事もわからない、わかるはずがない
全ては自分の勝手な妄想
事実すら都合の悪い事は記憶から消す
そんなもんさ、夢見てるみたいなもんさ
全部自分の頭の中で…
夫婦で銭湯を営んでいた夫(永山瑛太)がある日突如蒸発してしまう。そこに残された妻(真木よう子)の様子が描かれる物語。
個人的に、ストーリー、台詞、カメラワーク、音楽、テンポ感、シリアスとユーモラス…
静かにじわじわと心が掻き乱されていくような作品、よかった。今泉作品は少々苦手だったが、この作品も派手な物事は起きないのだがひたひたと盛り上げてくる。初め、大好きな「淵に立つ」的に井浦新が浅野忠信的な…
>>続きを読む緊張と脱力、不穏さとユーモアのバランスが素晴らしい。
キャスティングが秀逸。
どこか闇を抱えている井浦新。
気丈そうにみえて儚げな雰囲気を醸す真木よう子。
サイコパス感漂う瑛太。
リリー・フランキ…
前半はオフビートなコメディみたいに物語が流れて人物描写が進むんだけど、後半はサスペンス・ホラーチックになって一気に話が進む。どんな人間にもオモテウラがあるという映画のテーマと同様にこの映画にも二面性…
>>続きを読む「旦那がなぜ家を出て行ったのか」や「彼がなぜ銭湯の仕事に雇われに来たのか」など、様々な謎が物語の進行と共に解き明かされていく展開が、非常に興味深くてよかったな。
また、物語は静かに進んでいくのだが、…
余韻の残る作品でした
次から次へと好きな俳優さん達が出てきて一瞬是枝作品?と思わせるメンツで驚きました
リリーフランキーさんの歌声をはじめて聴きましたが
音楽番組の司会をされているので別な視点で楽し…
本当のことから目を背けて、嘘に逃げてしまうという人間の本質的な部分。
失踪した夫や、過去に失った親友の記憶から、真木よう子の喪失感が強い印象だけど、どこか心が軽くなるような終わり方だった。
スローペ…
全部良かった、泣いた。
自分の思い込みかも知れないけど、最後の場面にちゃんと平和な答えがあって、だから泣けたのかな。
作品について。
登場人物、言葉、物語、全てに引き込まれた。
私なんかでは、良…
(C)豊田徹也/講談社 (C)2023「アンダーカレント」製作委員会