色々欠点はあるし、ヒットしないのもわかるのだが忘れ難い作品。
正直なところ地味だし、美術を楽しむとかそういった方面でない限り子どもは飽きそう。あと移動感覚が薄いこととテーマをそのまま言ってしまう部分…
彩度が高すぎない色使いや美しい世界観、マッチしすぎている音楽、しっとりとした空気の中にしなやかな強さがあって凄く好き
小さな少女ががんじがらめにされた環境の中で、お姫様という立場に甘えるのではなく…
フェミニズム文学のプリンセス童話を片渕須直が脚色し「少女の想像力」というテーマを描く。後の監督作にも通ずるテーマ。
塔の中に隔離されたアリーテ姫。求婚者の騎士たちはかつて存在した魔法使いたちの道具…
緻密ながら外連味や極端さのないレイアウト、芝居の静かな息遣いが終始心地よい。
デジタルを導入し時折目を引くカメラワークは「ニモ」での活躍をも思わせる(あの撮影は至上)。ああまでのダイナミックさこそな…
フェミニズム童話だけど
いろんな差別にもいえること
姫が魔法で感情を抑えられてるせいで
淡々と自分の気持ちを整理してく様は
なんだか村上春樹っぽくて苦手だったけど
自分らしく生きようとしたアリーテ…
幽閉されて堅苦しい生活を送るアリーテ姫。婿候補に魔法道具探し
をさせ、まだ見ぬ婿を待つ日々。しかしある日魔法使いがやって来て…。
ポポロクロイス物語のような世界観。見ててどこか懐かしいような雰囲気…