蒸発旅日記の作品情報・感想・評価

「蒸発旅日記」に投稿された感想・評価

真夜中

真夜中の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

制作に行き詰まり、ファンであるという女性に合うため旅立った作家が体験する奇妙な体験。妄想と現実が入り乱れ、ストーリーらしいストーリーはない。人間の持つ現実逃避・蒸発願望を描きつつ主人公に感情移入させない淡々としたつくり。いわゆる感覚で味わうタイプ。登場人物の感情を共有させるリアル志向の「リアリズムの宿」とは対極にある作品だと思います。スタッフに寺山修司関連の人が多いせいか、やはり映像はそっち寄りで個人的にはちょっと作りこみすぎかなと思いました。もっと素朴でいいんじゃないかな。ヒロインの秋桜子さんは決して美人なほう(失礼)じゃないですが不思議な魅力のある人だなと思い、強く印象に残ります。 原作はエッセイだそうで、ぜひ読んでみたくなりました。
夢野猫

夢野猫の感想・評価

2.5
実際に視聴したのは2012年版『つげ義春の蒸発旅日記 ディレクターズカット版』の方です。

2003年の劇場公開版を2012年にDVD化するさいに、編集し直したDVDオリジナル作品らしい。
だから劇場で観た人とは感想が違うかも知れない(笑)

原作は、つげ義春の「貧困旅日記」……知らん。読んだ事無い。
でも、多分この映画の雰囲気は、原作と大分違うのではないだろうか。

妙にキレイキレイした前衛芸術映画に成っている(笑)

確かに、色使いやカット割りや音楽はいい感じなのだが、つげ義春っぽい感じがしない。

女性キャラが無個性で、皆んな同一人物に視えてしまう。

頭が痛くなる様な作品でした。
つげ義春原作。

現実逃避したい漫画家が、東京から田舎へファンレターの女性に会いに行き、まだ見ぬその女性と結婚しようと・・。

作品の世界は、大正ロマンのようで田舎の元風景を大切にして。そこにつげ独特のシュールさとSF的な感覚を取り入れてます。でも、予算と解釈上の都合から、田舎の舞台に頼りきった感じになって。

つげ作品なら、もっとシュール感が欲しかったですね。

でも、純文学的なストーリーは解りやすく、悪くはなかったです。

田村高廣が、チョイ役で出てるのには驚きました。

ちなみに特撮好きな私は、「がんばれ‼ロボコン」の二代目パパ役の住吉正博と、「ミラーマン」の隊長役の和崎俊哉を確認しました。
後でレビューしよう思ってたら時間経ちすぎた…
20代ぐらいの方が撮影した作品かと思いましたが
ダンデイーな大人の監督の作品なんですね。
ノスタルジックな色合い
列車内のベンチと時計が印象的だった。
つげ義春の世界観ではないな!なんだこの前衛崩れの作品は…寺山とホドロフスキー好きなんか??いいけどつげ義春の作品を使わないでほしい、美大の卒業制作かって!途中から8倍速で鑑賞したって!
映像関係の本で知り、学生時代からずっと気になってた作品。画面の構図や人物配置が独特。世界観に関しても独特なので、観る人によっては戸惑うのでは?自分も正直、なんともいえない感じで観ていた。でも、作品の空気感どことなく好きな方ではある。
つげ義春のエッセイ「貧困旅日記」を原作とする。未読だが、映画の方は、蒸発せんと旅に出た漫画家が様々な人に出会い、最終的には東京に帰って行くという単純なストーリーを、シュールに幻想的に不条理に描いた作品。面白みには欠ける。
natsuki

natsukiの感想・評価

3.0
色彩や画面上での人物、モチーフの配置など、画的に好きな映画。後半の人形の面を被ってたちあい?のシーンなども面白い。でも展開の面白さに欠けるきがする。
yuria

yuriaの感想・評価

2.2
こうした寺山風味の作品は作る人が作らなければ大層稚拙なものになる。観ていることが恥ずかしくなるほどの崩れぶり。女性の裸はアングラ感を強めるために使うものではないし話し方 、幾何学的な美術、画面の色、時計、列車、精神病患者等 モチーフに記号的な意味を持たせるのであればもう少し考えなえれば映画として完成しないのだなと思った。確かにつげの原作になぞり作ってはいるのだが失礼に感じるほどの出来。しかしこういう映画を作る気持ちに共感をしてしまったことも事実。