映画大好きしろくまさん

落下の解剖学の映画大好きしろくまさんのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ミステリー要素があると思い、ワクワクしながら鑑賞しました。

結果としては、スッキリしない終わり方でした。関心領域に似たものを感じます。


ということで、本編では語られない落下死に付いて勝手に推理します!

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妻はインタビュー中で、2Fにその後1時間ほど寝ていた
息子はイッヌと散歩中。

ケース①
この状態で、水を飲むついでにアスピリンを過剰摂取。副作用により、めまいと頭痛を発症。作業する際に、立ちがったところ誤って転落。一命は取り留めるも、脳出血となり、匍匐前進して進むも力尽きて亡くなったケース。

このケースだと、アスピリンの箱と水を飲んだコップ。司法解剖より薬が胃から検出される可能性があるため考えずらい。


アスピリンを摂取しなかった
ケース②
こちらであれば、左に重心が乗った状態で落下するため、故意的に左側頭葉をぶつけられる。その後、生きるために匍匐前進して動くものの出血により、死亡。
アプピリンを服用していないため、映像になくても問題なし。

でも、夫がそんなアホな落ち方するのかは不明?

ケース③ 自ら命を断つケース

窓枠が小さく立って落ちれない。
その場合だと、スカイダイビングのように手を広げて落ちるからそもそも、雪の形と合わないことから不可能。

ケース④ 実は妻に殴られてた
息子が散歩している中で、妻がやっちゃったケース。

遺体には、左側頭葉の殴られたと思われる箇所が箇所が3〜5cmくらいだとする。
背後からハンマーなどで殴るにしても、夫が大音量で音楽を流しているためヘッドホンはしていないため、背後から殴るのは後頭部となるため、成立しない。

口論で、仮にハンマーを持ってたりすると
抵抗しているため、アザの他にも現場が散らかっている必要があること。
仮に殴った場合、どこかしらに返り血が付くはず。
そうなるとルミノール反応が出ることから
このケースも難しいと思う。
特に木材で建てられている家なので、返り血を探して拭くとか言うことは現実的に考えて不可。

私としては、②をおしたいと思う。

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スッキリしたので、再度書きます。

驚いたのが、事件の第一発見者が視覚障害持ちの息子ということ。

基本的に物的証拠がなく、全て推論で進んでいくため、二転三転する展開なのが面白い。

落下死から夫婦の問題や息子のことなど、
多角的視点からこの事象を見るところも良い。
さらに法廷では、あくまで傍聴者としてのカメラワークで、最初はハテナでした。

ニュース番組でもそうですが、Aさんが芸能界引退。と報道されても結果だけ観て、話題になるが、今どうなってるのかについては関心が薄れる(関心がない)たおもう。
映画Winnyでも、同様の事象でした。

ということから、結局自分たちは1傍観者に過ぎないということからこのカメラワークをしたんじゃないかと思うと細部までこだわってるんだなと感心します。

結論として、
白黒ハッキリしないといけない性格の人。
広告に騙されて、ミステリーと勘違いしてしまう人には、退屈な作品。

考えながら、鑑賞すると様さな発見があり面白い作品となるでしょう。

とてもオススメな作品です!