監督には人生の中でずっと忘れられない、忘れずにいたいものがあったのだろう。
ふっとそれを探しに行きたくなるんだろう。
マイクにとってのフリオも、長い間日常の中で隣に在ったわけではないように。
それ…
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ミツバチのささやきを事前に鑑賞し、満を持して鑑賞。
こんなに爽やかな映画だとは思わなかった。爽やかなオジ×友情映画。というと一気に陳腐化してしまうかもしれないんだけれど、深さは当然の如くある上でそう…
「瞳をとじて」(2024)鑑賞。「ミツバチのささやき」(1973)から30年。ビクトル・エリセ監督83歳。両作品で目に見えぬものに「わたしはアナ」と呼びかけ、観客はその存在を確かに感じることが出来る…
>>続きを読む昨年は映画映画を三本観たんですけど全てむかしの話で…十二年前が舞台の今作は割とスッと入ってきた。あとやっぱ過去を描く時ゃ若作りより現代を老けさせる方がいいなと思った。
意外にもミステリーっぽい展開…
サスペンスと哲学のあわいを漂う巧みな演出。上品で、緻密で、ものすごい緊張した。客層も二分される渋さはあるものの(私も前半は若干ウトウトしてしまった)ラスト良すぎて言葉を失う。映画の素晴らしさを撮って…
>>続きを読むスペインの監督ビクトル・エリセの30年ぶりの作品。
エリセだと『ミツバチのささやき』('73)はオールタイム級に好きだ。観に行ったことも、新作をリアルタイムで経験することそれ自体が目的という不純な…
これが30年以上長編映画を作らなかった理由のビクトル・セリエ監督の回答なんだろうか。ミゲルがフリオ失踪後映画を作らなかった理由はわからなかったし、フリオは見つかっても失踪の謎は謎のまま。長年映画を作…
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歳を重ねることで見えてくる景色の一部を覗かせてもらったような映画だった。
本当の居場所=どこかに戻りたいともう思わない場所、にいると思っていた、もしくはいつか見つかると思っていた、でも実際は……の…
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