さすが濱口竜介。観終わってからしばらく引きずった。
言葉数少ない分、セリフ一つ一つが物語にとって重要で考えさせられる。
音楽も初めから緊張感があり、自然の静謐に触れている感覚に陥る。
ラストは父親と…
このレビューはネタバレを含みます
脚本・監督 濱口竜介
いや、これはずっと観たかった作品
公開当時劇場へ行けなかったのが悔やまれてならなかった
オープニングからの木々のカメラワーク、川のせせらぎ、薪を割る自然に寄り添う姿…
日本映画の大傑作でしょう!
余計なセリフが1つもなく、背筋が伸びるような緊張感のある情景が淡々と流れる中で、たまに堰を切ったように長い会話(対話)が始まる。そこでしか登場人物の行動心理を言葉として読…
奇譚が生まれる現場に立ち会うようなこころのどよめきを覚える最後だった。
深い山を控えた信州の奥地で、そのヤマに馴染んで暮らす学童通いの娘がヤマに姿をくらます。ひとりでヤマに分け入る事は初めてで…
なんだろ。
この独特の映画。
一見なんともない映像ながら、
自然に魅了されつつも、場面場面の会話劇も秀逸。
ストーリーも確かに”悪”は存在しないが、無知が悪を生み出す印象を持った。
これは誰もが悪に…
濱口さんの映画を観たあとは毎回「何かものすごいものを見た」という感覚が残る。
余韻が長く続く。
「水は高いところから低いところへ流れる」
空のロングカット。
ゆっくりと進む物語。
不穏な空気の中…
このレビューはネタバレを含みます
どんな神を信じるか?
自然と共に生きる地域社会と資本主義化された都市文化、その分断を描いた作品と解釈した。
どちらにも信じる物語=神話がある。前者では水や鹿にまつわるエピソードだ。
グランピング…
えげつない映画だった。
不思議と引き込まれていく世界から、目と頭に突然注ぎ込まれる怒涛の情報で、見終わった直後は体がついていかず呆然としていた。
淡々とした日常の描写が続くのに、まったく退屈せず、じ…
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