一ヶ所にとどまっていられない男アリーの話。
ジム・ジャームッシュが大学院の卒業作品として撮った長編デビュー作。全ての映像がお洒落でカッコいい。そして天才の片鱗が見えつつもみずみずしさが溢れ出てる。
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主人公が孤独となっている時は基本的に不協和音のようなどこか不安になる音楽が流れており、それが主人公の一つの場所にとどまることができず、早く出ていきたい心情を表しているのかと感じた。
だが街の人達と話…
ほとんど人のいない、泥まみれの路地をアリーが歩くところから物語は始まる。「漂流」という自己の宿命を語った彼が彷徨うニューヨークの街で出会う人々はどこか病んだ人ばかりだ。最後まで吹かれることのない『O…
>>続きを読む© 1980 JIM JARMUSCH