新座頭市 破れ!唐人剣の作品情報・感想・評価

「新座頭市 破れ!唐人剣」に投稿された感想・評価

香港映画界のドン、ジミー・ウォングと、
日本映画界のドン、勝新太郎がガチで殺り合った、VS.映画の代表作の一つ。

日本版と香港版で結末が違うというのも、互いの本気の入れようが伺えるし、『座頭市と用心棒』と違って、ちゃんと戦ってるからこそ燃えるものがある!

ただ本作には、岡本喜八監督の上記作にあったコメディ要素が無い分、若干ダレるところがある。
それでも『血煙り街道』のような座頭市と子供の仲睦まじさや、悲哀に満ちたストーリー、そして、やはりクライマックスの剣戟は一見の価値あり!

スマートで片腕のジミー大先生か!
はたまた、野暮で盲目の勝大先生か!
世紀の対決は"切って"落とされた!!
(上手い!自画自賛!)
kojikoji

kojikojiの感想・評価

3.7
片腕必殺剣の3作目として制作されたと鑑賞後に知った。たしかにジミー・ウォング片腕だし。1作目となる、片腕必殺剣はだいぶ前に一度観ただけなので役名など覚えてなく。ちなみに、のちに制作されたデビッド・チャン主演の新片腕必殺剣はマイベスト20に入る大好きな作品。さて、この作品、言葉の壁で通じあえないまま、市とジミー・ウォングがラスト、市は誤解を解けず決闘することに。バイオレンス的描写も満載の娯楽アクション作。
シズヲ

シズヲの感想・評価

4.3
ストーリーや設定は強引だけど、それでも座頭市と王剛のそれぞれの戦いが交錯して夢の対決へと繋がっていく構図はやっぱり燃える。間違いなく通じ合えた二人が、言葉の壁や誤解が生んだ悲哀によって『決闘』へと進んだ展開も好き。二人の一騎討ちでもしっかりと濃密なチャンバラをしてくれて満足。座頭市の居合は相変わらずかっこいいし、今回はバイオレンスさも増してて見ごたえがある。耳を削ぎ落とすいっつぁんの恐ろしさが好き。あと座頭市と絡むてんぷくトリオの滑稽さもいいアクセントになってる。
福龍寺に行きたい唐人で剣の達人・王剛(ジミー・ウォング)は唐人の旅芸人一家に道案内をお願いした。
その道中、将軍家へ行く南部藩の行列に会い唐人らも土下座をするが一家の息子・小栄が飛ばされた凧を捕まえる為に行列の前を横切ってしまった。
侍達はそこに居た者達を斬るが王剛は逆に侍に斬りにかかる。
通りがかった市(勝新太郎)は瀕死の小栄の親に小栄を託されてしまう。
言葉が通じない市と王剛と小栄は南部藩からともに逃げるが・・・。

勝新太郎劇場版シリーズ第22作目。
さらにジミー・ウォング主演『片腕必殺剣』シリーズの第3作目という位置付けらしい。
『片腕必殺剣』は見た事ないのでスイマセンですけれど(笑)
日本と香港の合作で日本版と香港版で色々違うという事はウィキペディアに載ってました。
香港版では座頭市が王剛に負けるらしいので、ちょっとそれは見てみたい!視聴は難しいみたいですけどね。

カンフー映画の礎を作ったジミー・ウォングと勝新太郎が共演という、当時は夢のような作品なのでしょう。
三船敏郎との『座頭市と用心棒』も面白かったけど、コチラはしっかりとバチバチの対決するところが良いですね!
しかも“言葉の壁”の為に対決せざるを得ないってのがリアルですねぇ。
言葉が通じれば対決は回避出来たわけですから。
気持ちは言葉を越える事は無いという、ね。

見応えある夢の対決でした!
日本映画のヒーロー座頭市(勝新太郎)と香港映画のヒーロー方剛(王羽、ジミー・ウォング)が共演する日香合作映画。「座頭市シリーズ」としては第22作だが、「片腕必殺剣(獨臂刀)」シリーズとしては第3作ということらしい。片や故国での戦いに嫌気がさして来日し、少林寺拳法(?)の道場でもある寺を訪ねる剣豪。片や我らが座頭市。2人の友情と、誤解から生じた敵対が描かれる。両者の対決で終わるエンディングは、日本公開版では座頭市の勝利だが、香港公開版では方剛の勝利となっているらしい。

座頭市シリーズでも一二を争う荒唐無稽作。だが、カッコいい。お互いに心を通わせているくせに、相手の言葉が解らないために斬り合わなくてはならないという運命も、切なくて良い。バイオレンス度、血しぶき度も申し分なし。富田勲の音楽も哀愁満点。言葉が解らないからこそのトンチンカンな会話も楽しい。ブルース・リー上陸前の日本人にとっては、ジミー・ウォングのカンフー剣戟もインパクト大だったろう。

ただ、制作スタッフが日本人で固められているためか、折角の異種格闘技戦がどうにもチャンバラっぽいのが惜しい。「片腕必殺剣」シリーズは未見だが、あの短い刀でどんなアクションをするのか、それが市の居合い斬りとどう渡り合うのか、日香対等の勝負を見たかった。
お互い良いヤツなのに思い違いで戦うしかなくなる、っていう展開が悲しいけど素晴らしい、ジミーさんのアクションは爽快だし市は安定してカッコいい
『座頭市と用心棒』と違って2人の戦いに的を絞ってあるから盛り上がる
94分でこの面白さを作り出せるってのを踏まえると『バットマンvsスーパーマン』のクソさが身に染みてわかる
説明不用、問答無用。高カロリー、高たんぱく質作品。これに比べたらアベンジャーズなんかトクホ(特定保健用食品)だ!トクホ!紙芝居だよ。
LEE

LEEの感想・評価

4.3
座頭市シリーズは初めて見るけど素晴らしかった
まずはストーリー面
本当はいいやつ同士なのに言語の違いによって起こる悲劇(最後刀で語り合うってのも素晴らしい)を94分で描ききっている
キャラも脇役までとても立っていてよかった(特にあのトリオw笑いも入れてくれるのもいい

殺陣も座頭市シリーズは初めてだけど香港アクションとはまた違った面白さがあると思った
絶妙な間の取り方とか素晴らしい…
ジミーさんのアクションシーンはワイヤーを使ったいつもの感じになっていて両者の良いところをよくまとめている
片腕必殺剣と座頭市が激突するラストは誰もが息を飲む!


人気キャラ同士が戦うというだけでもワクワクなのにここまでの完成度とは…!
傑作!

あと子役かわいいなぁw今の子役よりもずっと自然で可愛い
全体的にバイオレンス度が高く、血しぶきや人体切断のシーンが目立つ。
ジミーさんは跳躍しながら超体術や剣術を駆使するという、異邦人らしい異色な戦法を使い、ポンポンポンポンと景気良く敵の手やら足やらを落としていく。
また、市が「どうせ聞こえねえ耳ならいらねえよなあ…」と敵の耳を削ぐという、ドSな一面も見せるシーンも。
肝心の対決も、一瞬で対決が終わってしまった『座頭市と用心棒』よりもかなりの回数切り結ぶ死闘で、非常に見応えがある。
しかも『座頭市と用心棒』と違い、2人の対決を軸に物語が収束するのでちゃんと盛り上がる。
対決物として非常によく出来た傑作。
浅草名画座でかかってたのとおんなじプリント
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