2/23@神保町シアター
惚れっぽい女(浅丘ルリ子)とその女に心酔し破滅していく男(岡田英次)
境遇は全く違えど、刹那的な生き方をしているという意味ではよく似ていたこの二人。
冒頭から狂った野獣…
冒頭、浅丘ルリ子の奇怪な踊りと短すぎるスカートに度肝を抜かれる。しかし、大学理事長の秘書・岡田英次は感情をほとんど表に出さないまま、「そんなに悪い人ではない」とつぶやく。どう見てもいい人には見えない…
>>続きを読む狂った情熱に囚われたミチ(浅丘ルリ子)の人生。
頼む岡田英次よ、手綱を握っててくれの気持ちと、なぜそうさせてしまうの?神よ…という気持ち笑。いいじゃん、淘汰すんなよ、って悲しい。さっきまで嫌だったの…
大学の会議室で踊り狂うOPからずっと無茶苦茶な浅丘ルリ子は、男に恋することでケンカを売っている。その相手は人間というよりも社会で大手を振っているスクエアな事物である。学生運動のカンパに「頑張りなさい…
>>続きを読む浅丘ルリ子のガリガリの身体から情欲を感じにくい。なので感情表現はすべてセリフと演じられた気狂いにあった。
女性の身体や感情を反省する気はあったが、自由意志と自己束縛のジレンマも同時に生じてしまう。…
増村保造監督は自我を貫く女性像をデビューから描いてきたが、この浅丘ルリ子が演じる女性はその極致といえるキャラクター。好きな男がたとえどんな職業や事情があっても相手が自分にどんな感情を抱いていてもお構…
>>続きを読む政治の季節と言われた時代を象徴するような内容の作品。大学紛争中の大学の理事長(小沢栄太郎)と理事長秘書(岡田英次)が主役のミチ(浅丘ルリ子)に振り回されるストーリーは、時を得た設定だったのでは。裏口…
>>続きを読む