親不孝通りの作品情報・感想・評価

「親不孝通り」に投稿された感想・評価

増村映画最高傑作。
邦画史上一番嬉しいクリスマス映画。
上から撮ったり下から撮ったり、車爆走させたり、とにかくサービス精神の塊。
寝っ転がって足を曲げた川口浩を手前にズドンと置いて奥に姉の桂木洋子が座っているショットなんて滅茶苦茶格好イイ。
ボーリング場やクラブでのアメリカ化が進む日本の学生街=親不孝通りはクーリンチェ少年殺人事件の不良少年の溜まり場みたいだったし、すすきの中を男女が掻き分けて進むシーンはクストリッツァの黒猫・白猫みたいで、大好きな映画要素のオンパレード。
本当に元気が出た。帰りに立ち寄った神保町スープカレーのオオドリーは相変わらず最高。
ところですすき林の上空を飛ぶ飛行機はどうやって撮ったんだろう?矢張り合成?
ホンモノだったら最高なのでホンモノってことにしよう。
冷めた学生カツヤ(川口浩)は同じような不良仲間たちと気ままに遊び暮らす日々
ある日大切な姉(桂木洋子)が恋人(船越英二)に孕まされた挙句捨てられたことを知り仕返しをしてやろうと決意する、そしてその男には妹(野添ひとみ)がいると知り同じ目に合わせてやろうとするのだが、、、

いつもの川口浩の映画って感じ、太陽族っていうの?冷めた皮肉屋気取りで悪いことも平気、こういうのあんまり好きではないです

というわけで見ている最中は川口浩と野添ひとみがどんなに楽しそうにラブラブしていようとも、先の展開に光が見えなくてなかなかつらかった

ただラストが良かった!
予想した展開通り、川口浩の計画通りに物語は進んで、バッドエンドかと思ってたからなんかほっとした
それまでのイライラ、胸糞も許してもいいかもってなっちゃった

川口浩はもちろん、野添ひとみにしたってあまり共感は出来ないし、好きな内容の映画でもないんだけど、後味が悪くないのでなんか良かったかも?って思えちゃうそんな映画

神保町シアターの野添ひとみ特集、「負ケラレマセン勝ツマデハ」に続いて鑑賞
今作ではメインヒロインなので出番も多く、野添ひとみのかわいさもたっぷり堪能出来る作品
特に、表情が良かったと思う
ボウリング場を訪ねてくるシーン、例の山でイチャイチャするシーン、大阪に行くことを告げるシーン、汽車の中のシーン、このあたりが好き

どちらかと言うとコメディエンヌで元気な野添ひとみが好きなんだけど、こういう野添ひとみも良いもんですね
yuka

yukaの感想・評価

3.8
川口浩のやさぐれぶりと野添ひとみの怖いくらいの一途さが、これまでのイメージ通りっちゃ通りなんやけど一番ハマってた気がする

ススキ林の反復の不気味さがバッドエンドを予期させるが無理やりハッピークリスマスに持っていく強引さも面白い

ディスコで歌い狂う青年のシーンが印象に残る
凄まじい傑作。というか真の傑作。姉貴を妊娠して捨てた男に復讐を誓い、その妹(野添ひとみ)に近づく川口浩。言いたいことを言い、欲望のままに行動する人物達の力強さ、逞しさに心底感動した。すすき林で野添ひとみを押し倒した次のショットで大空を飛ぶジェット機の不気味さ、再度すすき林を訪れた際の立場の逆転、そして自ら男の肩を叩きキスを迫る野添ひとみ!!終盤の野添ひとみは本当にパナい。身勝手といってしまえばそれまでだが、日本映画史に残るほど力強いと思う。兄貴の船越英二がなんて言おうと「そうね」としか返さない上に縁を切られた川口浩に会うために自らバーに足を運ぶ。全ては1人の男を愛し赤ん坊を産みたいから。凄すぎ、感服。
ほし

ほしの感想・評価

3.5
脚本が今ひとつだが動いてなんぼの力技。ボウリング、ダンス、バレー。
フランス映画やアメリカ映画を想起してしまうような、ヘンな映画だ。やはりあのススキの原っぱが不気味で、溝口の『山椒大夫』を彷彿とする美しさがあり、加えてカメラが一人称視点に切り替わったりするため恐怖さえ感じる。実際、このススキ野のシーンは反復され、2人の関係は逆転してしまうのだが、、
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2018.3.30 神保町シアター

増村の贈るメリークリスマス。ススキ草原での野添ひとみの不穏な主観ショットを作品自体の折り返しとした、後半部以降の反復と逆転の応酬がひたすらに気持ちいい。遮蔽物の移動による各登場人物のフレームイン、威勢のいい川口浩の牽引力も痛快だし、冒頭とラストで色々とかっさらっていく潮万太郎の粋な役どころも最高。川口浩が運転する車の中で女子大生達が合唱しながらハイキングに向かうシーンの車内と車外とのカットバック、桂木洋子がフェンス越しに覗く女子大のバレーボールのカットの繋ぎ、「親不孝通り」からティルトしたラストシーンに流れる音楽の狂気。
話の筋とか撮り方はすごく良い。すごく面白かった。けど、台詞とか演技が今見るとくっさくて、嫌になる時がある。白いコートが異様に目を惹く。
tokio

tokioの感想・評価

3.5
Rec.
❶18.03.27,神保町シアター/東西対決! 輝ける〈大映〉男優の世界
すっごく面白かったー!

タイトル導入部分のボーリング勝負からめちゃひきごまれて、最後まで時間忘れてた。

今回は悪越か~と観ていたが、非情すぎる顔を見せた後に野添ひとみが登場した瞬間、ああ、この男は可愛い妹に多分親の居ないハンディを感じせない為に自分の幸せなんかそっちのけで働いてきたのだな…と悟ってからは、もう良越にしか見えなかった。

川口浩と野添ひとみのええ感じのシーンはどの映画においてもほんと胸熱。
ススキが湖みたいからの
「じゃあ泳ごう」刺さったわーーー

ラストも私は最高ー!!!
ってなりました。
なるべくしてなってるんですよー!
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