不当な方法で得たお金が元でみんな身を滅ぼしていく。
家に逃げ込む老人や彼に気づかず追っておく男たち、最後の同士討ちから蝋燭の火が引火し画面が煙いっぱいになるまでを全てワンショットで見せる脅威。
…
守銭奴(?)がフレーム外に消え、二人の男が尾行していく3カットのフィックスが秀逸。彼は現場から離れて家に逃げていくが、背後に迫る危険に気付いていない。観客だけにサスペンスの優越性が明け渡されている。…
>>続きを読む老人がマダムをひったおして金を奪う
それが全ての始まりだったと、ラストシーンの相討ち、火事を見て思う。
男二人の寝床にいたお婆さんを追い出すのは、まさに二人で相討ちするため。
男の一人がろうそくに火…
素晴らしいノワール劇
追いかける者、追いかけられる者と一つの画面に二つの運動が敷かれ、あの殺害シーンでそれは交差する。その瞬間の速さが凄い!
そして終盤の観客だけに提示される次なる危機の予感。お手本…
翌年の『封印された部屋』『淋しい別荘』などにある奥行き、パースを意識した移動がみられる。金を懐に逃げる老人・尾行する男たちのそれぞれが辻へ引っ込んだり顔を出したりしながらほぼ正面へ向かっての移動は視…
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