長塚京三バージョンの『PERFECT DAYS』かと思って観ていたら、途中の描写から“そういえば今作は筒井康隆が原作だった”と思い出した。前半・後半のギャップ!
妻に先立たれ一人暮らしをする元大学…
吉田大八「敵」原作は知らなくて“敵”はネットで真実のメタファーなのかなと見始めたら、真正面から老いをテーマにした作品で、老いを生きる主人公の捨てきれないプライドを含めた内面の葛藤を夢、妄想で描いた秀…
>>続きを読む「鳥というより裏窓だね、ヒッチコック的に言えば」
双眼鏡が写す人間の恥部と尊厳の裏側
死へ向けて想像と現実が少しずつ重なっていく。全ての出来事が死へのカウントダウン
整った日常に不穏が流れ、徐々に現…
黒か白かのモノクロ世界で現実という日常が
死という非日常を目の前にして
夢という虚構にのまれていく。
おじいさんがモノローグ等一切なく
米を研いだり魚焼いたり冷麺食べたりする
日常の生活描写が美しく…
「敵」って何だろう。
老い?
衰え?
孤独?
そして死?
老いと共に何かに怯えつつ、その反面、覚悟を決め、人は死んでいくのか。
現実と妄想の狭間でもがきながら、やはり生きていたいと思う。
それは人…
現実と虚構の境目が徐々に不鮮明になる
自身の贖罪は虚構の中でのみ行われる→プライドの高さ
丁寧な生活から菓子パンへの移り変わり
死期を金銭問題として捉えていた儀助の生活に新たに加わった変数=認知症が…
敵とは何者か?
何が襲ってくるのか気になって観てしまう。
白黒ですが、まったく白黒感がなく、食べ物も美味しそうに映ってる。白黒って抵抗あったけど、意外に普通に観れた。
老年の心境をありのままに描…
ⓒ1998 筒井康隆/新潮社 ⓒ2023 TEKINOMIKATA