【ライト版ボーはおそれている】
原作は超高齢化社会や年金問題が表面化する25年前(老人版バトル・ロワイアルの銀嶺の果てより前)に発表されたものだ。
序盤は定年を迎えて10年が経過した元大学教授の慎…
筒井康隆の同名小説『敵』の映画化作品。
主人公・渡辺儀助(77歳)は、元大学教授として静かに暮らす日々を送っている。妻に先立たれ、古い日本家屋で一人暮らしをしながら、預貯金と寿命を照らし合わせて過…
フランス留学経験のある長塚京三さんならではの、引退したフランス文学教授の品格が、端正な顔つきと、スラっとした長身に滲み出てて好みです😉
お住まいの古い日本家屋はもう一つの主役。家人の刻印が刻まれて…
なんかよくわからないけど、強烈な視聴体験だった。認知症の老人がLSDをかまして、バッドに入ったらこんな感じなのだろう。ただ、なぜか嫌な感じはしない。
老人の孤独、儚さ、性欲、弱さをうまいこと描き出…
見応えのある、芸術的な作品だった。
(1) 老いの生活において、パターン化した日常的な秩序は、安心材料であると同時に、閉塞感をも生みだす、両義的なものなのだと感じた。
(2) モノクロの画が、現…
ⓒ1998 筒井康隆/新潮社 ⓒ2023 TEKINOMIKATA