【地を奪われた者たち】
残業がなかったので、急遽第37回東京国際映画祭にて実験映画『ファイヤー・オブ・ウィンド』を観た。
本作はポルトガル史における搾取の構図を絵画的構成の連続でもって抽象化してい…
葡萄園を襲う猛牛、から逃れ樹上で一夜を明かす人々。
その光景が、なめらかに労働運動や武装蜂起と絡みだす。サウダージとも違う独特のポルトガル映画質感あるよなって思ったら、監督はペドロ・コスタの奥さん…
📍TIFF2024
1回見ただけじゃわからなかったけど、ショット決まっててワクワクして見られた。
メタファーもそれなりにあったんだろうけど、単に牛1匹の登場で身動き取れなくなった農民という物語で十…
たしかに,制作ペドロコスタ。
最初、先回りするドキュメンタリーかと思いきや、映画で芝居を見てるようだったし、緊張感もあったし、人々を真ん中にした構図やモノローグもいろいろなことを喚起させておもしかっ…
ポルトガルのブドウ園で働く農民が黒い牛に襲われる。彼らは木にやり過ごそうとするうち、夢と20世紀半ばのポルトガルの記憶の世界に逃げ込み…という前情報をあらかじめ入れて観ないと、多分何が何だかさっぱり…
>>続きを読む若い男女が果実を投げ合う活発さが年代差の分断を促すことはなく、牛が放たれる事故に対しても無機質にまるで法を遂行していくかのように物事が進んでいく。林で語られる話は、個人的な歴史なものや未来を予見する…
>>続きを読むファーストショット(ブドウ入れる木箱)とラストショット(小銃)どちらも放り投げる行為があり、手や赤といったモチーフの一貫性があり(地面に落ちた瓶からドバドバとワインが流れ出たあと、腕と血まみれの服を…
>>続きを読む© Clarão Companhia