万人に善性があると疑わない作者の視座が好き。無知から差別的な思想に陥る若者を侮蔑するのではなく、そういった人間にも他人の生を慈しみ、死を哀しむ心があるとしっかり描いている。
物語の起伏に欠けるとの批…
1970年代の連続爆破事件に関与し、
2024年1月に死亡した桐島聡容疑者を題材に、
高橋伴明監督が映画化。
「内田洋」として小林工務店で働く桐島。
約50年の日常を等身大目線で客観的に演出。
…
”夜明けまでバス停で”の高橋伴明監督作。
三菱重工爆破事件前後や桐島の人生(というか潜伏生活)を描いた作品。
思いのほかちゃんとした映画で安心した。
「三菱は旧植民地主義時代から現在に至るまで一貫…
爆弾犯の娘の著者である梶原阿貴さんが脚本を書いたということで鑑賞。
長く指名手配されていた爆弾犯桐島が2024年に病院で最期は自分の名前で、と述べたという。実話をもとにかかれた内容。
当時の学生運動…
・桐島が某総理大臣の言葉や、若い同僚が言った在日韓国人・クルド人へ向けられた言葉に激昂する場面。
観ながら、寄り添う気持ちもあるし、50年経っても同じような問題が日本で起きていて、
(世界中でも起き…
学生運動に特別な思いや記憶は無いのですが、この作品が長年の逃亡の最期に名乗り出た人物の生き様を扱うと知り、観に行ってきました。
はじめに残念だったところは、冒頭に何人も運動家が登場し、いくつか…
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