革命の子どもたちの作品情報・感想・評価

「革命の子どもたち」に投稿された感想・評価

odyss

odyssの感想・評価

2.0
【映画界には非常識な人間が結構いる】

私は某地方都市に住んでいるのですが、そこのミニシアターが出している雑誌(といってもきわめて薄いもの)に、以前、奇妙な記事が載りました。重信メイについて書かれたもので、彼女のお母さんは若い頃はすごい美人だった、などと述べているのです。重信メイの母、つまり重信房子がテロリストである、ということには一切触れずに、です。

映画界にはわりに非常識だったり、政治的常識に欠けた人間が多い、というのが私の持論ですけど、このドキュメンタリーを見て、特に登場する日本人についてその感を深くしました。

この映画ではかつて(1960~80年代)テロリストとして勇名を馳せた女性ふたり、つまり、ドイツ人のウルリーケ・マインホフと日本人の重信房子を扱っています。いずれも娘がいて、その娘へのインタビューが中心になっており、他に関係者へのインタビューも含まれている。肝心のウルリーケ・マインホフは死去しているし、重信房子は刑務所の中にいるのでインタビューができないからです。(その後出所しましたが。)

このうち、ウルリーケ・マインホフの娘のほうがまだいい。彼女は母親に或る程度の距離をおいているし、すでに自分にも子供がいて、今はそちらのほうが大切と言い切っている。

これに対して、重信メイのほうはまだ母親離れができていない。その価値観を距離をおいて見ることができていない。こういう女性をテレビのコメンテーターとして採用している日本のテレビ局って、何を考えてるんですかね。

重信房子については、重信メイ以外でも、基本的にシンパしか出てこないのも首をかしげる部分。テロリストで裁判で有罪になり刑務所の中にいる人間について、シンパにしか取材しないという作りは、制作側がどういう人間であるかを明らかにしていると言えるのではないでしょうか。
mh

mhの感想・評価

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世界に名をはせた女性革命家ふたりを子ども(どちらも娘)という共通項から読み解くインタビュードキュメンタリー。
ウルリケ・マインホフはドイツの左寄りジャーナリスト→言論誌の編集長→ドイツ赤軍の活動家という経緯の持ち主。理知的だったはずが、脳外科手術を境に、過激な活動家に転向する。獄中の自殺が陰謀論や報復テロなどの余波も生む。現在もカリスマ的な人気があるようで、彼女にまつわる創作物が多く生み出され、その生き方に共感する若者がいまも絶えないのだそう。
もうひとりは日本赤軍の最高幹部重信房子。「赤軍-PFLP・世界戦争宣言」から思いっきり映像が引用されてる。ウルリケ・マインホフと違って、国内でまったく人気がないというくだりがあったけど、ほんと、なんでなんだろ。これでググって知ったけど、2022年5月に刑期満了で出所されてた。
作中、カルロスについての言及もあった。
個人的にウルリケ・マインホフを知らなかったので面白くみたけど、ふたりの女性革命家は最後まで別々のままで、ドキュメンタリーとしていいものにはなってないように思った。
saodake

saodakeの感想・評価

2.5
ウルリケマインホフの娘は大分まともに見えた。話が通じそうっていうか。
重信メイはなんとなく掴みどころがなくて分からない部分も感じる。
政治的スタンスとかどうなんだろう。
どちらの娘もジャーナリストをやってる所が面白い。
ウルリケにしても重信にしても美人テロリストってことでどうしてもアイドル的な存在になっちゃうんだよなぁ。インタビュー受けてるライラ・カリドにしてもそうだろう。
重信房子なんか笑顔の写真ばっかりだしね。逮捕された時でさえ明るいという(笑)
80年代90年代に重信が何をしてたのか知りたかったがそこは触れられず。
ウルリケは脳に障害があったことを考えると可哀相だね。
Chiharu

Chiharuの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

革命家を母親に持つことは共通しているけれど、ベティーナはお母さんを恨んでる一方、重信メイはお母さんのことを尊敬しているという対照的な2人が描かれていた。
ベティーナがお母さんに対して恨んでいることは、インタビューで話していたようにお母さんが子供のベティーナを危険にさらしたり革命を起こそうとしたことなんかではなくて、お母さんが自分を遺して自殺してしまったことなんじゃないかなあ。
当方、未だ子どもだったが、重信房子が新幹線から出てくるニュースは記憶にある。
足立正生も出てくる。メイさん美人だなー。
OnOrOff

OnOrOffの感想・評価

4.0
正反対の2人。
良い悪いもないし、正しい正しくないというのも違う。どちらもありだと思う。

ただ、やはり選ぶことのできない運命のある憂世だ。
asquita

asquitaの感想・評価

3.5
ドイツと日本、2人の女性革命家の娘たちの物語。

重信氏とマインホフ氏の、母親に対して抱く思いが異なるのが印象的。一緒にいた違いのせいか、それとも母の革命家仲間たちとの関わり方が関係しているのか。

このドキュメンタリーを観ると急に街角の国際手配ポスターが目に入ってくるようになる…
ウルリケ・マインホフと重信房子、それぞれの娘へのインタビューを併立させたドキュメンタリー。面白かった。

ウルリケの生い立ちやRAFにいたる経緯もわかって良かったんだけど、それ以上に「シゲノブとPFLFの仲間たち」のインパクトが強すぎた。最後、それがみんな持ってってた。

どちらの娘も穏健な正論を言っていた。

インターネットと9.11以後のテロルは、テロルそれ自体の何を変えたのだろうか? と考えさせられる。
yuzupon

yuzuponの感想・評価

3.1
二人の子どもたちのそれぞれの親に対する考え方が全く違うのが印象的であった。
土偶

土偶の感想・評価

3.0
重信房子の少し年上世代の母曰く、心情的左派が多かったベビーブーマー前後生まれから見ると、彼女はアイドル的存在だったらしい。評価は別として笑顔の写真が多いアナーキストは珍しい。
ドイツ赤軍と日本赤軍の各女性リーダーたちの娘が見る母への想いがこれほど違うことに、驚かされた。
ドイツ赤軍のことは「バーダー・マインホフ 理想の果てに」というウルリケを主人公にしたドイツ映画で時系列に事前学習できる。
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