サタジット・レイ、レトロスペクティブの一本目であり、俺にとっては初めてのサタジット・レイでした。
インド国内のみに限らずに国際的に高い認知と評価を受けた最初のインド人監督であり、それ故にインド映画界…
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いろいろな対比が描かれるが、品格はやっぱ一朝一夕では醸し得ないなあと。
たっぷり時間をかけた(ように感じる)この映画の各カットもその品位を表現してるように思った。
最後の結末は、不慮の不幸でありな…
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原作者「タラションコル・ボンドパッダエ」 放蕩地主のダメ親父がとくに努力もせず音楽サロンにハマり、破滅へと向かう話。最初の鏡で見る堂々とした姿と終盤、疲れきり年老いた姿が残酷なまでの対比になって好き…
>>続きを読むシタールの音色が心地よすぎてちょっと眠くはなってしまったが、ここまで幸せな映画体験は初めてだった。
個人的には中盤の音楽会のシーン、素晴らしい音楽が流れる中主人公の家族の不穏な描写が登場し、一体何が…
地主階級の没落と近代への抵抗が、素晴らしいショットをふんだんに描かれる。ワインに落ちてもがく蠅、ガングリの車が立てる砂塵が遠くの象を隠す、最後の音楽サロンを用意するオノントの表情、モヒムの紙たばこと…
>>続きを読むインドの没落貴族の哀しくも美しいなれはて。彼はかつてのように自分の邸宅のサロンで人を集めて音楽を楽しむことを生きがいとしていた。
祖父や曽祖父の肖像画、大きな鏡がかけられていて自分自身と音楽サロン…
2025/8/12 @ ルシネマ
インドはカースト制度でお金持ちは代々血から血へと財産が渡ってきたのだなというのを実感する。見栄を張ってお金を使い、しかし水不足によって没落していき、どうすべきかも分…
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