♯240 (2024年)復讐の末路
ドイツの叙事詩「ニーベルンゲンの歌」を基にした二部作の後編
夫ジークフリートを殺されたクリームヒルトが復讐を果たすためにフン族のアッティラ大王と結婚し、兄たちを…
ラスト50分神宿ってる
修羅場
死者を弔いながら行進する群像
血で血を洗う殺しのエスカレーション
燃えた瓦礫の中に消えていく戦士と、全てを見届ける演奏者。
ラストの待ち伏せからの斬首
サイレントだ…
71年当時、フィルムセンターには「第2部」しか所蔵されていなかった。でも、2年前に公開されたドイツ映画70ミリ大作『大虐殺』は『ニーベルンゲンの歌』の映画化で、ラング『ニーベルンゲン第1部』を補完で…
>>続きを読むあのセット、オッティンガーの『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』を思い出した。「この道をひとりで行くのよ」のところの謎の狭い通路や謎に積み上がる土管は、やはりマブゼのセットから引用したのかな。そ…
>>続きを読む復讐こそ究極の愛。
愛の話だけど、何よりドイツ人の忠誠心の話だった。
レディ・ジェシカはクリームヒルトにそっくり。黒装束に身を包んでたり、喪に服している様子とかその表情まで何もかも。それでいて凛…
気持ち的には地球規模の復讐。愛ではなく憎しみで分かりあう関係。嫁ぎ先で私怨大噴出。破壊の物量。籠城のroyalty. 前編に比べて在りすぎる一貫性。セット美術は変わらず神掛かっている。土壁、鷲翼冠、…
>>続きを読むフリッツラングが手がけた壮大な叙事詩は血生臭い愛憎劇で幕を閉じる。
ジークフリートは英雄として有名だが、英雄として描写せず人間として描くことでゲルマン民族の精神を表現し、ドイツ国民広く伝播させよう…