グザヴィエ・ドランの作品のなかでベストと言えるものは、当然ながら人それぞれによって異なるなか、僕の受けとめ方としては、『わたしはロランス』(2012年)が最も高い象徴度で核心を表しているように感じる…
>>続きを読む知識や教養によって映画の解像度が変わるのは映画あるあるだが、
この映画は生まれ育ちによって感じられるものが大きく変動すると思われる。
自分は愛情たっぷり温室育ちの木偶の坊やなので、隣家のトラブルを…
以前観たときは性に合わず途中で
やめてしまいましたが。
今回はしっかりと鑑賞。
まず、今作を若干19歳で撮ったというのが
恐ろしい。
とても完成度が高い作品。
音楽、シンメトリーな絵作り。
アートな…
グザヴィエ・ドラン再鑑賞①
「息子にとって母親とは初めての女であり生涯愛する女である。だが、性愛には至らない」
反抗期の少年が母との関係性を俯瞰することでできた唯一無二の映画+息子目線の母親を描…
監督・脚本・主演当時、グザヴィエ・ドラン19歳。
彼は母親を恥じている。母親が恥ずべき人間なのではなく自分の母親だから憎むのだということも自覚している。「息子にだけはなれない」と冒頭で言う。
原題…
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