新作の予習として。この頃の黒沢映画が持つ禍々しさが、高橋洋の脚本を得ることで何倍にも拡張されている。廃屋という限定空間を活かしたカメラワーク、哀川翔の不気味な怪演、香川照之が徐々に出していくサイコ感…
>>続きを読む最後に娘のビデオを見る香川照之の表情が一番怖かった。完全に精神が狂っている顔だった。
全く理解が及ばない数式を解いているシーンが何度か出てきたが、どういう意図があるのかわからなかった。でも哀川翔に…
このレビューはネタバレを含みます
最低限の台詞と最低限のストーリーのなかに、嘘やまことが綯ない交ぜになっている。
映画を見ながら、真実が見えなくて、イライラさせられながらも惹きつけられる。
宮下(香川照之)の娘が誘拐され殺害された…
ヘビーで、あまりにもグロテスクであるが大傑作。
ニヒリズム、ショットの美しさ、緩急のついた展開、会話の面白さ、あらゆる黒沢清的要素が高い次元で噛み合うとこうなるというのをまざまざと見せられた。
杜…