これは現代版リップバーンウィンクルあるいは浦島太郎だったのか…?
冒頭から裸に海パン1丁というとにかく明るい安村みたいな格好で登場するバート・ランカスターに面食らうし、そんな彼が特に理由も明かされ…
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話はものすごく単純だけどカメラが面白い。
家を巡ることで見えてくる家庭の違い、しかし全員プール付き白人家庭=金持ちで、なぜだか落ちぶれているらしい主人公が「強く信じれば(プールに)水は溜まっている…
海パン一丁の男が住宅のプールを泳いでは別の家のプールを泳ぎ…という作品でした。
この男は一体何をやっとるんだ?と男の行動を見続けるうち、やがて明らかになる男の過去。
徐々に男の家に近づくと、男が…
人の家のプールをはしごして自分の家に帰ろうとするちょっと頭のネジ飛んでる男の話。
おそらく最初は成功者として不自由ない生活を送っていた主人公は己の身勝手で全てを失い敗者となる。上流階級の家での海パン…
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ニューシネマの名作。
高級住宅街のプールを伝って家に帰ろうとする主人公。
前半の明るい雰囲気から、徐々に主人公の人間性が見えてきて、住民の態度も冷たいものになっていく。
ラスト、なんとか家にたど…
ジョン・チーヴァー原作『泳ぐ人』を読み気になったので。
あの短さと装飾性の薄い文体で、リーダビリティと絶妙な薄気味悪さを両立できている小説は掛け値無しの傑作。日本ではマイナーな小説家だけれども、村上…
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家(=現在の自分)に近付くほどに、現実に近付いていくという寓話系逃避物語。
この映画の優秀なところは、
逃避物語ってのは現実から遠ざかっていくのが当然なのだが、
そんな中、逃避先から現実に戻ってく…
社会的に成功した男もひとたびその地位を失いスーツを脱げば空っぽの人間じゃないか、ってことをジワジワーっと周りの人間の描写や言動から明らかにしていく映画、あんまりこういうのは観た記憶がない、おもしろい…
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